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日本がイタリア撃破!徹底分析実った

 イタリアに競り勝ち、喜ぶ日本チーム=寧波(FIVB提供・共同)
 イタリアに競り勝ち、喜ぶ日本チーム=寧波(FIVB提供・共同)

 「バレーボール女子ワールドGP」(27日、中国・寧波)

 決勝リーグで、世界ランキング5位の日本は同7位のイタリアにフルセットの末に競り勝ち、2勝1敗で勝ち点を4に伸ばした。日本は井上香織(デンソー)が10本のブロックを決める活躍を見せた。エースの木村沙織(東レ)らも豪快なスパイクなどを随所に決め、高さを誇るイタリアの強打に打ち勝った。勝ち点はセットカウントで異なり、3‐0か3‐1で勝てば3、3‐2で2を、2‐3で敗れると1となる。

  ◇  ◇

 初戦のブラジル戦に続き、日本がフルセットの大接戦を制した。15‐15から木村の強打と相手のミスで2連続得点し、2時間10分の激闘に終止符を打った。普段は冷静な真鍋監督が「選手の試合に勝ちたいという気持ちが表れた」と興奮気味にまくしたてた。

 ディフェンスとデータの勝利だ。イタリアとはこの1カ月で4度目の対戦。他国との試合も含め、アナリストがすべて録画。攻撃パターンを絞り込んだことがセンターの井上のブロック10得点に結実した。スパイクのコースを見極めた井上は「これまでの試合でやられてきた。締めるポイントを読んで、しっかりと締めた」と自賛した。

 これまで競り合いをものにできないもろさに悩まされた日本が、世界のトップチームが集う舞台でしびれるような勝利を2度も経験した。「チーム全体の勝利。フルメンバーのイタリアに勝ったのは大きな財産になる」。指揮官の表情は充実感にあふれた。

(2010年8月27日)
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