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巨人がサヨナラ逆転負け…野間口無残

 延長11回、天谷にサヨナラ3ランを浴び、小笠原(左)、坂本(右)に慰められる野間口(手前中)=撮影・西岡 正
 延長11回、天谷にサヨナラ3ランを浴び、小笠原(左)、坂本(右)に慰められる野間口(手前中)=撮影・西岡 正

 「広島9‐7巨人」(27日、マツダ)

 野球は何が起こるか分からない。巨人は十一回、2死一塁。伏兵・古城が右中間へ勝ち越し2ラン。八回から守備固めとして出場していた男が、値千金の今季1号だ。これで決まった‐。原監督はベンチへ戻ってきた古城と、熱い抱擁を交わした。

 だが、悲劇はその裏に待っていた。7番手の野間口が、まさかの背信投球。岩本にソロを浴び、さらには天谷に右中間への逆転サヨナラ3ランを被弾した。原監督は「あのへんが野球の難しさだけど、勝負の世界にいる以上、あそこ(で抑えるの)が本当の勝負師」とため息を吐いた。

 優勝争いから一歩抜け出す絶好のチャンスだった。2位阪神が敗れ、勝てばゲーム差は2。首位の巨人が2位に2ゲーム差をつけるのは7月16日以来、約1カ月ぶりのことだった。

 指揮官のさい配からも、この一戦にかける思いが伝わってきた。2点リードの七回裏。主砲のラミレスを下げ、レフトに守備固めの鈴木を送った。八回からは、セカンドに古城。だが、九回。守護神のクルーンが岩本に同点2ランを被弾した。これが、悲劇の始まりだった。

 何度も勝利を目前にしながら、痛恨の黒星。原監督は「今日は相手に軍配が上がったということ。すべてを糧にすればいい」と平静を保った。だが、死闘の末に残ったのは、疲労感だけだった。

(2010年8月27日)





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