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◆女子プロゴルフツアー ニトリレディス第1日(27日、北海道・桂GC=パー72) プロレスラー木戸修(60)の長女、愛(めぐみ、20)=フリー=が6バーディー、1ボギーで自己ベストの67をマーク。5アンダーで首位から2打差の2位と好発進した。諸見里しのぶ(24)=ダイキン工業=が7アンダーで首位発進。阪神・久保康生投手コーチの娘の啓子(23)=サーフビバレッジ=と宣子(23)=フリー=は双子史上初の同組で回り、ともに2オーバー56位だった。
父譲りの気合を封印した木戸が、2週連続で好スタートを切った。インから出て後半の5番でチップインバーディーを決めると、7番で5メートル、8番では4メートルを沈めた。自己ベストを3打も更新し「今日はパターに救われました」と笑った。
父はグラウンド技などを得意とする技巧派レスラー。「キド・クラッチ」の決め技で新日本プロレスを中心に活躍し86年にはIWGPタッグ王座も獲得した。180センチ、105キロ。そんな父のガッチリとした体格は受け継がず、ツアー屈指の美脚を誇る七頭身の小顔美人だ。今季から上田桃子らが所属するサニーサイドアップとマネジメント契約を締結するなど注目を浴びていた。
しかしフル参戦初年度の今季前半戦は18試合中13試合で予選落ち。悩んでいた今月上旬、桃子と2泊3日で合同合宿をする幸運に恵まれた。パターやアプローチで修正ポイントを教わり、練習がオフの時間には広島の海で一緒にシュノーケルや水上バイクでリフレッシュした。強気が身上の桃子からは「私と違って気合を表に出すと空回りするタイプ」と指摘された。
後半戦からは平常心を胸に刻み、落ち着いたプレーを心がけると2戦連続で予選を通過。風が吹き始めた終盤はグリップを短く持ち低い弾道でコースを攻略した。「桃子さんが(秋に)日本に帰ってきたときに一緒の組で回れるようになりたい」という目標をかなえるために1打1打に集中した。
現在の獲得賞金は236万3500円で賞金ランク86位。シード獲得にはあと1200万円以上が必要だが「最後まであきらめずに頑張ります」と力強く話した。よき理解者である父と桃子への恩返しは、北の大地での優勝争いだ。
◆木戸 愛(きど・めぐみ)1989年12月26日、神奈川・横須賀市生まれ。20歳。10歳からゴルフを始め、宮城・東北高卒業後の08年にプロテスト合格。昨年の最終予選会で38位に入り、今季ほぼ全試合の出場権を獲得。趣味は音楽鑑賞とマリンスポーツ。172センチ、56キロ。血液型AB。家族は両親と妹。
(2010年8月28日06時01分 スポーツ報知)