ルーキー秋山初勝利…阪神首位奪回

５回を投げ１失点の秋山

　◆ヤクルト２―９阪神（２８日・神宮）　阪神は高卒ルーキーの秋山が２度目の登板で５回１失点と好投しプロ初勝利、首位を奪回した。打線も着実に援護し、１回に新井が先制打、同点の３回には鳥谷の二塁打で勝ち越し、６回にも新井のソロなどで追加点を挙げた。

　秋山はチームが首位に返り咲いた一戦でプロ初勝利を挙げ「すごくうれしい。自分では信じられない」と笑顔だった。久保投手コーチ、女房役の城島、そして秋山自身も口をそろえて「調子は良くなかった」という。２回に１点を失い、なお２死満塁。フルカウントと重圧のかかる場面だったが、低めいっぱいの球で田中を右飛に。３回にも満塁のピンチをしのぎ、５回１失点。真弓監督は「要所でしっかり抑えてくれた」と納得の口ぶりだった。

　高校出１年目の勝利はリーグでは今季一番乗り、チームでは１９８６年の遠山以来、２４年ぶり。秋山は記念のウイニングボールを手に「昨日はお母さんの誕生日。勝ったよ、と言いたい」と話した。

　ヤクルトは拙守を連発し、中沢も粘れなかった。