小沢氏、政治とカネ「ＴＶで説明」

　９月１日告示の民主党代表選（１４日投開票）を前に小沢一郎前幹事長（６８）は２７日、党最大の支援組織である連合の古賀伸明会長や、友好関係にある全国郵便局長会の柘植芳文会長らと会談、菅氏に先んじて支持団体固めに動いた。

　古賀氏との会談では、アキレスけんの政治資金問題について「テレビ討論や記者会見の場が設けられ、いい機会だ。自分の言葉できちんと説明したい」と述べ、世論の理解を得ることに自信を示した。柘植氏には、当選し首相に就任した場合、郵政改革法案の早期成立に取り組むと約束。日本医師会、日本歯科医師会の幹部にもあいさつ。「結果は分からないが、党代表・首相になったら頑張りたい」と勝利へ意欲を示した。

　陣営も「組織・団体」「地方議員」「広報」など、約１０班の担当者を決め、衆院当選１回議員約１４０人の票読みリストや政治資金問題の応答要領まで作成する総選挙並みのシステム。支援を見込む旧民社党グループや、自らが支援要請した羽田孜元首相らの集まりでは、激突回避の慎重意見が相次いだ。

　［2010年8月28日9時16分　紙面から］