チラシの裏SS投稿掲示板




感想掲示板 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[20913] 【ネタ・リリカルなのは】闇を払う輝ける星(妄想の産物) 
Name: 芳乃義之◆a9a5e664 ID:5593919f
Date: 2010/08/06 18:10

 夏で頭がやられました。
 やられた結果がこうなりました。

 なお、スピンオフな作品なので、聞いたことがある名前が見えてもこれは並行世界であり、決して本編とは関わりありません。


 それは、闇を払う輝ける星。
 絶望の淵から現れた、血と涙の奇跡。
 どこかの誰かを守るために、今日も彼女は戦う。

 これは、そんな彼女の日記である。



[20913] 1ページ目
Name: 芳乃義之◆a9a5e664 ID:5593919f
Date: 2010/08/06 18:13

 ○月×日


 自己管理の一環として日記を付けることにしました。

 これから色々大変だし、やらないといけないこともいっぱいあるけど千里の道も一歩から、というわけで日記を付けることから始めます。

 えーと、とりあえず基礎体力付けないといけないからランニングに行ってきます。

 まだ子供だし、体もできていないから5kmくらい。

 今年中には10km以上走れるようになりたいかな、と思ってます。



 ○月×日


 今日は5kmほど走りました。

 後は魔力弾の誘導制御を。

 デバイスなしだけど技術系は以前とあまり変わらず問題ないかな、と思いました。



 ○月×日


 最近母親と父親の視線が少しだけ痛い気がする。

 ナオトは本ばっか読んでいたのに、でもこの運動量はちょっとおかしくないか、とか何とか。

 ……ナオトって誰のことなんだろう、今度聞いてみよう。



 ○月×日


 ナオトって人は今の私の兄、らしい。

 らしいって言うのはずっと昔に亡くなったから。

 昔の私にもお兄ちゃんがいたから、その兄がいなかったかと思うとちょっと寂しいと感じました。

 元気にしてるかな、お兄ちゃん。



 ○月×日

 今日も元気にくんれ、じゃなくて自主トレ。

 魔力が大きく下がっちゃって砲撃とかが特に威力を落としちゃってる。

 射撃型に転向……ううんいっそのことバランスよく鍛えることにしよう。

 自分の訓練メニューを考えるのも結構楽しい。

 私ってやっぱり教官向きなのかな、って思った。

 あっ、訓練言っちゃった。



 ○月×日


 両親に怒られました。

 何でも毎日のトレーニングが気になったとか。

 もっと甘えてほしいって抱き締められながら言われた。

「あ、あのね、甘えるってどうすればいいの?」

 恥ずかしながらいい子でいようとし続けた結果、子供らしい甘え方が全然分かりません。

「欲しい物を欲しい、って言えばいいの」

 そっか、それでいいんだ。

 じゃあ、私は。

「デバイスが欲しい!」

 えっ、あ、あれ何でそんな微妙そうな顔されるの?



 ○月×日


 両親が微妙そうな顔だったけどデバイスをプレゼントされました。

 銀色に輝く珠型のデバイス。

 私は前々から名前を決めていた。

 闇を払う輝ける星。

 地に堕ちず、空で輝き誰かの道を照らす星!

「シャイニングスター、セットアップ!!」

『Yes!!』

 白を基調とした新しいバリアジャケット。

 アグレッサーモードを基本としたバランスを意識した感じだけど、いい感じ。

 でも戦闘になったら耐えられないかも、そこは研究かなぁ。



 ○月×日


 レイジングハートよりすごーい!



 ○月×日


 昨日の日記を見直して思わず手元にないはずのレイジングハートに言い訳をしてしまった。

『What is Raising Heart?』

 こ、こっちの話!!



 ○月×日


 今日はお母さんと一緒に出掛けました。

 女の子らしくしてほしいのか、色々服を買うことに。

 で、でもこういったピンクのは無理だからね!



 ○月×日


 ふと日記を読み返す。

 今の私は誰?

 タカサキ家の娘?

 それとも、わたしはやっぱり……

『You are you.』

 シャイニングスター?

 ……そうだよね、私は私だよね。

 ありがとう、シャイニングスター。


 ○月×日


 今日も自主トレ。

 目標である10kmに到達しました。

 でも、これはまだ始まり。

 私は強くなります。

 そして、今度こそ私は変えてみせる。



 ○月×日


 夢を見ました。

 ゆりかごに眠る幼い少女。

 私は彼女の冷たい体を抱き締めていた。

 辛い現実。

 決して消えない傷。

 運命は、絶対に変えるんだから!  



 ***

 後書きは、日記に引き続き、私が進行します。
 このお話は妄想が具現化した結果とか。
 な、何それ?




[20913] 2ページ目
Name: 芳乃義之◆a9a5e664 ID:5593919f
Date: 2010/08/19 17:57

 ○月×日


 最近家事を手伝ってます。

 何でも少しでも女の子らしくしようという両親の思いが伝わるんだけど、私ってそんなに女の子らしくないのかな?


 ○月×日

 総魔力量が大幅に減少したのはやっぱり致命的なので、私の記憶から色々な人の魔法を参考に研究を始めることにしました。

 今回は親友だったフェイトちゃん。

 やっぱりその特徴は防御力を無視した超高速…………防御力が下がっているから視野に入れるべきなのかな。

 でもあのバリアジャケットは私には無理!!


 ○月×日


 引き続きフェイトちゃんの魔法を思い出しながら今日も研究。

 あっ、そういえばあの魔法…………印象薄いけどああしてこうすれば。

 まだまだ改良の余地があるけど新しい魔法として組み上げられそう。

 これは研究候補行き、っと。


 ○月×日

 次ははやてちゃん。

 大魔法がウリだけど……今の私で参考になりそうな魔法って何があったっけ!?

 しかも基本がベルカ式だから根本から違っちゃうし……

 う、うん、次に行こう!!


 ○月×日

 とりあえずヴォルケンリッターの人たちも参考にならない可能性が高いっていうか、デバイスに依存する魔法が多いので飛ばして。

 次は六課に所属していた頃に分隊員の一人であるスバル。

 クロスレンジの格闘戦主体だから参考になりそうな魔法もなさそうに見えて、一つだけある。

 ディバインバスター。

 元々私の魔法をスバルが自己流にアレンジした最早名前だけの別物。

 近接特化型の砲撃魔法だけど、射程を無視して威力だけに絞ればあるいは昔の私のディバインバスターに届くかもしれない。

 ただ、近接戦闘ってどちらかといえば苦手だから、そこも勉強。


 ○月×日


 次はティアナ。

 射撃魔法は今の私にとって参考になるし、幻術魔法も搦め手の候補に入る。

 他には……あっ、あれがあった。

 うん、これも研究候補行き決定。


 ○月×日


 次はエリオなんだけど……

 実はフェイトちゃんと戦闘スタイルが若干似ちゃってるし、近代とはいえベルカ式だから参考になる魔法ってなかった気がするんだよね。

 ちなみにキャロは無理。

 さすがに召喚魔法は素質に左右されすぎちゃうし、能力を上げるブースト魔法も本格的に採用するならデバイスにも手を加える必要があるし。

 はぁ。


 ○月×日


 家事の手伝いは何か昔を思い出すみたいで少しだけ楽しい。

 もし魔法の世界に足を踏み入れなかったら、私はどうなっていたんだろうと。

 そんなIFの話なんか意味なんてないのに、ね。

 でも懐かしいな、アリサちゃんとかすずかちゃんと将来について語り合ったりしたなぁ、って。


 ○月×日


 ディバインバスター!

 ディバインバスター!

 ディバインバスター!!

 うーん、やっぱり威力が落ちているのが一番辛い。

 威力あったからこそディバインバスターにバリエーションが存在したし。

 これだとほとんどのバリエーションは封印かなぁ……


 ○月×日


 魔法研究で忘れちゃいけないのがクロノ君。

 私たちに比べて総魔力量は低かったけど、技巧派として搦め手がすごい上手だった。

 ディレイバインドのいやらしさは異常。

 攻撃したと思ったらバインドされてるって何?


 ○月×日


 家の朝のテレビは毎日ニュースを流してます。

 レジアス中将って今は中将じゃないんだっけ、とにかくその人が出てきた。

 ミッドチルダの治安が年々低下しているって話だった。

 こういった現実があの未来に近付いているみたいで少しだけ欝になった。


 ○月×日


 あ、ありのままに起こったことを書くね!

 訓練をしていたらヴィータちゃんに襲われたの!?

 魔力を蒐集って、何で!?

 だってまだ11年はあるのに!!

 あっ、そういえば当時クロノ君が言ってたっけ、10年ぐらい前にも闇の書の事件があった、って。

 そういえばそっか、それなら今と一致するかも。

 と、私は思考を巡らせながらヴィータちゃんの攻撃を回避。

「何で、何で当たらねぇんだよ!!」

 そう言われてもヴィータちゃんなら研究済みだからほとんどパターン化できるし。

 ヴィータちゃんはその事実を知っていればすぐに戦術を切り替えられるだろうけど、さすがに初対面でその判断が出来るわけない。

 はっきり言ってこれが通じるの精々一回目ぐらいなんだけどね。

 とはいえ、私は私で決定打がないわけで。

 まだ幼いから負担が大きく掛かるから目を背けていた魔法の封を切る。

 スターライトブレイカー。

 周囲から魔力を収束して撃つ今の私でもSランク相当の威力が出せるであろう魔法。

 それでヴィータちゃんに勝ったんだけど。

 あー、うん先に断っておくと私は決して非殺傷設定は切ってなくて。

 ついでにヴィータちゃんは言いたくないけどプログラムで、その体は魔力のみで出来ていて。

 つまり闇の書事件の際みたいに魔力を蒐集されるとかして急激な魔力低下は肉体を維持できなくなるだけで。

 さらに言えばスターライトブレイカーに限って言えば全盛期とまではいかないものの、闇の書事件当時の私ぐらいなら越えるだけの威力を出せて!

 長々と弁明したけど結論を言えば、えっとヴィータちゃん消し飛んじゃった……


 だ、大丈夫!!

 守護騎士システムは今は正常稼動してるからヴィータちゃんは死んでないんだから!!


 ***

 後書きも引き続き進行させてもらいます。
 今回登場のヴィータちゃん。まさかまたヴィータちゃんに襲われるとは思いませんでした。
 えーと次回からは闇の書編!?
 それってつまりシグナムさんとかと戦うんだよね……

 うぅ、今の私でシグナムさんに勝てるかなぁ。

 頑張ろうね、シャイニングスター!!

 ちなみに更新が遅れたのは『エロゲーが積まれているから』とか。
 うん、シャイニングスター、ちょっとスターライトブレイカー撃ちに行こうね。
 1発も2発も変わらないし。

 以下はコメント返しです。
 っていうか私にさせたくて後書きコーナーをこういう形にしたとか。

>Reia様
 はい、意図的になってます。というか、アクセスが30万越えたら消す予定で、とっくに越えてしまったので現在は無くなってます。
 ちなみにその際の裏話として、私の魔導師ランク上がりました。

>羊頭狗肉様
 私の正体に関してもうしばらくお待ちを……えっ、あれシャイニングスター、何なのその点滅は?

>雑用様
 本当にどう会えばいいか分かりません。私ももちろんだけど、アリシアさんとかプレシアさんの問題をあっさり解決した兄にも……

>ガイ様
 ここでは時間軸無視で言っちゃうけど、何であんな風になっちゃったんだろう、はぁ……
 ママーって呼んで目に入れても痛くないくらい可愛かったのに……

 ちなみに兄は稀に実家に顔を出しているみたいです。私は本局の宿舎にいることが多いから滅多に顔を合わせないけど。
 その代わりアリシアさんとはよく会います。



[20913] 3ページ目 闇の書編
Name: 芳乃義之◆a9a5e664 ID:5593919f
Date: 2010/08/28 01:38

 ○月×日


 先日のヴィータちゃんとの一戦が原因で管理局からスカウトされました。

 あの私、精神年齢はともかくまだ初等部にも入っていないような子供なんだけど……

 管理局の就労年齢の低さはよく知ってるけど。

 それはともかく現在闇の書による被害が拡がる中、即戦力として欲しいとか何とか。

 両親はもちろん反対。

 私も、この前はヴィータちゃんに勝てたけど、それは色々と私に有利な条件があったから。

 もう一度戦ってもほぼ勝てないし、ヴォルケンリッターのみんなにももちろん勝てない。

 あっ、シャマルさんは一対一なら勝てるかもしれないけど。

 だけど。

 この間のヴィータちゃんが思い出される。

 感情を押し殺した、そんな表情。

 シャイニングスターを握り締める。

 You are You. シャイニングスターがいつか言ってくれた言葉。

 うん、そうだよね。

 私は、私だから。

 どこまで行っても、どんな姿になっても。

 だから、私は。


 ○月×日


「今日からお世話になります!」

 闇の書事件の対策本部である次元航行艦エスティア。

「はは、よろしくね」

 そう言って笑いかけてくれた今回の闇の書事件の全権を預かるクライド・ハラオウン提督。

 初めて会うけどこの人はリンディさんの旦那さんで、クロノ君のお父さん。

 ……そして、今回の闇の書事件で亡くなる人。

「本当は反対だったんだけどね、君みたいな子が戦うのは」

 寂しそうなクライド提督。

『Master?』

 大丈夫だよ、シャイニングスター。

 私はみんなを守って、運命を打ち破るって誓ったから。

 そのために、私は戦うんだから。


 ○月×日


 一日経って何とか日記を書ける程度には回復したので昨日の出撃を。

 えーと、簡単に書くとヴォルケンリッターのみんなとは痛み分けでした。

 さすがに武装隊の人たちの援護があった言ってもスターライトブレイカーの二連
射はさすがに負担が大きく。

 ついでに言えばシャマルさんのあれをまた受けたのもあるし。

 その代わり闇の書のページ集めは妨害できたかな、多分。


 ○月×日


 しばらく休養が必要なので、訓練見学。

 メニューを見せてもらうと、うん教官がいるわけじゃないからどうしても効率が悪いかなぁ。

 で、でも教導官でも何でもない私が口出ししていいわけないから何も言わないことに。


 ○月×日


「はいそこ、射撃訓練入るよー!!」

 私は全体を見ながら声を上げる。

 ヴォルケンリッターは歴戦のベルカの騎士達。私達が勝っているのは何と言っても数。

 シャマルさんは完全に後方支援型だから実質戦えるのは3人しかいない少数精鋭。

 あー、うんそのシャマルさんを抑えないと面倒だけどそれはさておき。

 私が指導しているのは対ヴォルケンリッター用の戦術。

 元々ははやてちゃんが指揮しているのを前提に作り上げた模擬戦用だけど、はやてちゃんがいない以外はそのまま流用できるし。

 高ランク魔導師を相手する最適な戦術も教導隊では研究してたし。

 それらを踏まえての私の指導。

 ……うん、でも何で気付いたら教官やってるんだろ?


 ○月×日


 私みたいな子供が教官やってて文句が出ないかふと局員に聞いてみた。

 ティアナの時にコミュニケーション不足という失敗があったからその一環として。

「えっ、先生キャラって妙齢のお姉さんかロリがデフォでしょ?」

「むしろ教官らしく俺を罵ってください!」

「リアルロリっ子先生はぁはぁ……」

 ……大丈夫かな管理局。


 ○月×日


 今日から私も訓練に復帰。と言っても口出しはしちゃったけど。

「模擬戦行くよー!!」

 私はそう言ってシャイニングスターを構える。

 模擬戦の前に前世で一時期所属していた部隊である戦技教導隊について軽く触れておくと。

 簡単に言えば平時には部隊に派遣されて訓練を見たり、仮想敵として模擬戦をしたりするのが教導隊。

 その特性上、犯罪者を始めとする様々な人たちの戦術研究を必要で。

 同時に私だって教導官として色々な部隊を渡り歩いた以上ベルカ式の使い手を指導したこともあって。

 何が言いたいかと言うと、実は私、ベルカ式をミッド式である程度再現できたりする。

 そもそも近代ベルカ式は少なからずミッド式の影響を受けてるわけだし。

 教官としては必要な技術だけど実戦ではまったく役に立たないけど。

 しかも元々が近接戦闘に適正なかったから本当に、役に立たないけど。

 ただ、今回みたいなヴォルケンリッター戦を想定しているなら相手として役に立つかなーと思っただけなんだけど。

 で。

「あれでDランクとか嘘だ……」

「そもそも収束技術とかの時点でDランクとか嘘に決まってるだろ……」

「魔力ランクなんて飾りです、偉い人にはそれが分からないんです……」

 え、えーと。

 1対30(近接縛りのハンデあり)で勝っちゃった……

 シグナムさん流ベルカの極意をやっただけなのに……


 ○月×日


 クライドさんに声を掛けられました。

 提督と呼んでいたんだけど子供がそんな呼び方しなくていいと言われて以後私はそう呼ぶようにしました。

 前世で管理局に勤めた期間が長かったから目上を階級で呼ぶのが自然になってしまっていた辺り末期かもしれない。

 それはともかく。

 クライドさんからは無茶はしないようにと釘を刺されました。

 ヴィータちゃんとかシグナムさんとか無茶しないと勝てない相手という難題があるからちょっと無理かもしれない。


 ○月×日


 久し振りの出撃。

 ヴォルケンリッターはフォーマンセル、つまり4人1組の少数精鋭で、私はそれを利用した戦術を組み上げたんだけど。

 この少数精鋭の最大の利点はフットワークの軽さ。

 もっと簡単に言うなら足取りが掴めにくいのが特徴。

 今はクライドさんを始めとするエスティアのブリッジスタッフが拠点の絞込みをしてるけど、あまり成果は芳しくないとか。

 戦闘はヴォルケンリッターのみんなも前回のスターライトブレイカーを警戒しているのか中々フリーになれません。

 指揮も飛ばしてるし、どう考えても私が中心って考えるよね、うん。

 けどね。

「アヴァランチシフト、行くよ!!」

 逆に言えば私以外の局員がそれだけフリーになるわけで。

 私の叫びと同時に一斉に降り注ぐ数十の砲撃。

 長期戦は無理と見た私が考えた一斉放火戦術。

 その下準備も私が立ち回ることでカバーする勝利の方程式!

 雪崩の如く降り注ぐ大量の砲撃魔法。

 あまりの砲撃に防御に回るシグナムさんやヴィータちゃん。

 ザフィーラさんはシャマルさんのフォローに回ってる。

 そしてその瞬間。

「行くよ、シャイニングスター!!」

『OK!!』

 デバイスを掲げた先端に集う光。

 アヴァランチシフトにより一気に領域内の魔力が散布し、収束魔法を撃つのに丁度いい環境に、なる!

「星よ集え! 闇を払い夜天へと導く標となって!!」

 私は、私達は輝ける星だから!

 誰かの道を照らす星の光だから!!

『StarlightBreaker』

「スターライトブレイカーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」

 完勝でした。


 ○月×日


 えーと、すごい恥ずかしい事実を知りました。

 どうやら私、エスティア内で姫とか呼ばれているらしいです。

 しかも何か親衛隊、つまりファンクラブみたいなのも裏で作られているみたいで。

 みんな好くしてくれると思ったらそんな裏事情があったみたいで複雑でした。


 ○月×日


 闇の書の後半の頁を蒐集するパターンはヴォルケンリッターのみんなを蒐集することなのは知ってました。

 うん、とりあえず。

「これで私は新世界の王になれるッ!!」

 あー、はやてちゃんの前の主がこんなに痛々しい人だとは思いませんでした。

「さぁ、闇の書よ!私に力を!!」

『…………』

 闇の書の管制人格、後のリインフォースさんは少し間を置いてから。

『主よ、現在の頁数は665頁だ』 

「…………」

「…………」

『…………』

 沈黙の時間。

「じゃ、じゃあまた今度で」

「ディバインバスター!」

 思わず闇の書の主を撃った。うん私悪くない。

「今のはザフィーラさんの分!」

 ディバインバスター!

「これはシャマルさんの分!」

 ディバインバスター!

「これはシグナムさんの分!」

 ディバインバスター!

「これはヴィータちゃんの分!」

 ディバインバスター!

「そしてこれは出番がなくなったリインフォースさんの分!」

「だ、誰だ、それ……」

 砲撃を連続で受け、ゆっくりと這いずりながらも逃げようとするその頭を踏む。

「まだ私のターンは終わってないの」

「ひ、ひぃ……」

 これは家族を苦しめられたはやてちゃんの分!

「ディバインバスター!!」

 そしてこれはあなたに苦しめられたみんなの分!!

「ディバイーーーンバスターーーーー!!」


「くそ、あの野郎踏まれるなんて妬ましい!」

「あんなに撃たれるなんて羨ましいじゃないか!」

 私には何も聞こえません。


 ○月×日


 闇の書は確保され、今回の闇の書の主も捕まりました。

 けど、スターライトブレイカー4発、ディバインバスターは山ほど撃って私の体に負担が掛からないわけがなく。

 クライドさんに一足先にミッドチルダに戻らされて、さらに大事を取って入院させられました。

 私としても今回の事件に関しては反省点が多かった。

 まずスターライトブレイカー頼りになってしまったこと。

 今の魔力だと、砲撃の威力不足が致命的だったとはいえこれでは何のために使わないようにしていたのか分からない。

 同じ理由でカートリッジも使わないって決めていたんだけど、これだけスターライトブレイカー撃ったならカートリッジ使ってでもスターライトブレイカーの使用頻度を落としたかったかも。

 はぁ。

 そういえばクライドさんって闇の書事件の際に亡くなったって聞いたけど、運命変えられたかな?


 ***

 えーと、今回の後書きは病室からになります。

 実は「カートリッジロード、ディバインバスター!」の永遠ループネタを考えられていたけど、シャイニングスターにはカートリッジシステム積まれてないから没にされました。

 作者さんからはえーと、Force2巻の感想、一言。
 ディバイドゼロ・エクリプス何あれ?とか。
 う、うん、あれだけの広範囲で展開されるとどうしようもないよね、うん。

 以下はコメント返しになります。

>asupara様
 ……すでに私もスターライトブレイカーをオチに使ってたり。
 でも本編ほどあんなに撃ったり、してるし……(滝汗

>ガイ様
 うん、シグナムさんとかヴィータちゃん一撃が即死だから死ぬかと思いました。
 ヴィータちゃんなんて最初と合わせて3回消し飛ばしちゃったし。
 あ、あははははは……

 両親に関しては私も知りません。

>くろがね様
 向こうの私と兄はそこそこ仲がいいです。
 ただ、うん、「お兄ちゃんを殺して(前世の)私も殺す~!」な展開とかが浮かんだとか何とか言っていたんだよね……



感想掲示板 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
0.00436091423035