元阪神の的場が勝ち越し弾！トヨタ２回戦へ

トヨタ自動車―三菱重工神戸　延長１０回表トヨタ自動車１死二塁、的場が左越えに勝ち越し２ランを放つ Photo By 共同

　都市対抗野球大会第２日は２８日、東京ドームで１回戦を行い、前回準優勝のトヨタ自動車（豊田市）が三菱重工神戸（神戸市）に５―２で勝ち、住友金属鹿島（鹿嶋市）とともに２回戦へ進んだ。トヨタは延長１０回に元阪神の的場が勝ち越し２ラン、続く坂田もソロ本塁打を放ち振り切った。住友金属鹿島は９回に決勝点を挙げ、初出場の九州三菱自動車（福岡市）に２―１で競り勝った。第３試合は２連覇を目指すホンダ（狭山市）がＪＲ四国（高松市）を８―５で下した。

　トヨタ自動車を救ったのは元阪神の５番的場だった。２―２で迎えた延長十回１死二塁。「狙っていた」という内角速球を高々と左翼席へ。視察したソフトバンクの王会長が「さすがプロを経験しただけのことはある」と褒めた一発だった。

　「打った瞬間にそれと分かる当たりで久々の感触。都市対抗初アーチでした」。試合後の的場は淡々と語ったが、一塁を回る時にはトヨタの応援席に向かってガッツポーズをしてみせた。

　大型内野手として九州共立大からドラフト１位で阪神に入団したのが２０００年。けがに泣かされ、６年間在籍して通算２４試合出場にとどまり、本塁打はゼロだった。「もうトヨタで５年目。今年は主力３選手がプロ入りして苦しいが、みんなでつなぐ野球をやろうと言っている」。得難い経験を持つ３３歳のベテランは静かに燃えていた。 【試合結果】

[ 2010年08月28日 18:26 ]