前原誠司国土交通相は27日、北海道、北陸、九州新幹線の未着工3区間についてそれぞれ着工に必要な具体的な条件を示した。今年度中にも着工できる予算措置はしてあるが、条件はどれも厳しく、早期着工は困難とみられる。
3区間は北海道・新函館―札幌間、北陸・金沢―敦賀間、九州・諫早―長崎間。北海道は(1)貨物列車も走る青函トンネルの運行方法(2)並行在来線の経営(3)最高速度の見直しの3点、北陸は敦賀駅(福井県)以西の整備のあり方、九州は(1)軌間可変電車(フリーゲージトレイン)の開発(2)肥前山口―武雄温泉間の単線区間のあり方の2点を挙げ、これらの課題の解決策を示すことを着工条件とした。
一方、北陸新幹線長野―金沢間など着工済み区間は計画通り進める予定で、来年度は今年度と同額の706億円(国費分)を要求する。
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