任期満了に伴う福岡市長選(10月31日告示、11月14日投開票)で、市議会最大会派の自民党市議団が、福岡市に本社を置く民放の30代の男性アナウンサーを擁立する方向で最終調整していることが26日、分かった。
関係者によると、自民党市議団の幹部が26日午後、市内のホテルで男性と面談。男性アナウンサーは立候補に前向きという。自民党市議団は28日、協力関係にある公明党市議団や保守系会派・みらい福岡と3会派の会議を開き、男性アナウンサーの擁立を提案。了解を得た上で30日にも正式に出馬要請する方針。ただ、男性側との調整次第では流動的な要素もある。
自民党は7-8月に地場企業経営者や大学教授に出馬を打診したが、固辞されて断念。男性アナウンサーは情報番組の司会をするなど知名度が高いため、告示まで残り2カ月余りしかないが、短期間で有権者に浸透できると判断したという。
男性アナウンサーが所属する民放の広報部は「取材には応じられない」としている。
=2010/08/27付 西日本新聞朝刊=