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【プロ野球】

ロッテ首位タイ 熱パ!! 3強が0差

2010年8月27日 紙面から

ロッテ−西武 万歳する6勝目の唐川(中央右)と決勝犠飛の清田(同左)=千葉マリンで

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◆ロッテ2−1西武

 三つどもえパ・リーグのペナント争いも一段と激化してきた。26日は西武が6連敗で首位陥落し、一気に3位に転落した。首位にはオリックスと引き分けたソフトバンクと、西武を倒したロッテと同率で並んだ。これで3球団がゲーム差なしの状態でひしめく、大混戦となった。

 ついに西武を首位から引きずり降ろした。ロッテ先発の唐川が8イニングを1失点で切り抜け、右手中指骨折から復帰してから3連勝となる6勝目。チームも西武から2005年以来、5年ぶりの同一カード3連勝。ソフトバンクと並び、6月4日以来の首位に立った。

 「相変わらず立ち上がりが悪かったが最少失点で粘ることができた。味方が追いついてからは気を引き締めて投げた」

 熱投114球。完投できる余力はしっかりと残していたが、「今日はめちゃ楽しかった。ウチにはいい投手がいますから」。9回は守護神・小林宏に託し、投打を含めた全員野球で勝てた喜びをかみしめた。

 平常心を貫いた。初回に先頭の片岡を出し、いきなり盗塁を決められた。その後、中島に先制打を打たれてしまったが、「割り切って投げた。警戒して走られるのは仕方がない」と、すぐに気持ちを切り替えた。初回から4イニング連続で得点圏に走者を背負うなど苦しいマウンドだったが、懸命に粘り、逆転勝ちにつなげた。故障から復帰後は腕を強く振ることを意識しているという唐川。「今はスピードよりも“質”を気にして投げている」と満足そうに語った。

 3連勝したロッテは今季63勝目。昨季の勝ち星(62勝)を超えた。27日からは、同率首位で並ぶソフトバンクとの天王山3連戦(ヤフードーム)だ。西村監督は「残り27試合。厳しい戦いが続くし、楽には勝てないと思う。でも、気持ちだけは負けられません。全員で引き締めていきます」と意気込んだ。

 パ・リーグが、ますます熱くなる。

 (鶴田真也)

 

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