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【大リーグ】

松井 ミスターに並ぶ2471安打 9戦連続ヒットだ!3安打1打点

2010年8月26日 紙面から

レイズ戦の2回、中越え適時二塁打を放つエンゼルスの松井秀=エンゼルスタジアムで(社英夫撮影)

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 【アナハイム阿部太郎】ついに、恩師に並んだ−。エンゼルスの松井秀喜外野手(36)は24日(日本時間25日)、レイズ戦で3安打を放ち、日米通算2471安打(日1390本、米1081本)を記録し、巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(74)の持つプロ通算安打に並んだ。チームは3−10と大敗し、地区首位レンジャーズとはついに10ゲーム差。それでも松井は恩師の決してあきらめない教えを胸に、最後の最後まで戦い抜く覚悟だ。

 すでに本塁打、打点で“ミスター超え”を果たしている松井が安打数でも恩師をとらえた。2安打を放って迎えた6回の第3打席。外角のチェンジアップを迷いなく強振した鋭い打球は、あっという間に二遊間を抜く。この瞬間、プロ18年目で日米通算2471安打を達成。93年の巨人入団以来、偉大な背中を見続けてきた男のヒット数に肩を並べた。

 「長嶋茂雄は、長嶋茂雄だから。現役時代と比べることはできない。特別な思い? それはない」

 松井は時折、語気を強めながら必死に言葉を絞り出した。うれしくないわけじゃない。ただ、長嶋茂雄を超えた実感がわかない。6月11日のドジャース戦。長嶋氏を超える1532打点を挙げた時も、全く同じ気持ちだった。

 「数字で超えても『長嶋茂雄』を超えることはできない」

 プロ1年目から長嶋氏に英才教育を受け、叱咤(しった)激励されながらプロの礎(いしずえ)を築いた。恩師の偉大さを肌で知る松井にとって、長嶋氏の存在はおそらく生涯越えられない壁。だからこそ恩師の残した数字を超えても感慨はなかった。

 この日は、チームはあきらめムードがまん延しているのか、緩慢なプレーが目立ち大敗した。そんな中で松井は、第1打席で中越え適時二塁打を放ち今季最多の9試合連続安打を記録するなど、8月14日以来の3安打“猛打賞”。チームでただ一人気を吐いた。いくら厳しい状況に置かれても、ひたむきにプレーするのは長嶋茂雄監督の教えでもあるからだ。

 「監督は絶対に最後の最後まであきらめなかった。チームがどん底でも、そういう(あきらめる)姿勢を自分たちの前でほんの少しでも見せたことはなかった」

 地区首位レンジャーズが勝ったため、ゲーム差は10に広がった。エンゼルスの残り試合は35試合。優勝の可能性は限りなく0に近い。それでも松井は恩師から学んだプロとしての義務を忠実に守り、最後まで全身全霊を込めてプレーし続ける。

 

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