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さじ投げた辻元氏、加速する社民「党勢衰退」 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:諸政党
辻元氏の離党表明で、参院選で敗北した福島党首の責任問題が再燃する可能性が出てきた。「政権運営は大変なことだと実感した」とする辻元氏。護憲や米軍普天間飛行場移設問題で原則論ばかり唱える福島氏ら執行部に見切りをつけた離脱劇に、理解を示す議員も少なくない。社民党は再び分裂の危機に直面している。
「本当に残念だ。これはやはり打撃ですよね」
福島氏は27日夕、辻元氏の離党表明を受けて、こう感想を漏らした。
辻元氏が26日夜、重野幹事長に離党の意向を伝えると、福島氏は27日午前、都内の議員宿舎に辻元氏を呼んだ。「無所属では活動はできない。社民党の支援はもらえない」。そう説得するが、辻元氏の返事は同じだった。
実は辻元氏の方が、数日前から福島氏に面会を求めていた。だが福島氏は「気管支炎みたいになって体調がよくなかった」と面会に応じず、これが決断につながったとの見方がある。
当面、辻元氏に同調する動きはなさそうだが、福島氏ら「原則論者」と辻元氏ら「現実論者」の対立は表面化しつつある。
5月末。普天間問題で連立離脱を決断した福島氏に辻元氏は強く反発。聞き入れられないと分かると「きれいごとばかり言って」と周囲に不満を爆発させた。