東国原知事、都知事選出馬否定せず　各方面が興味

口蹄疫の終息宣言を発表する宮崎県の東国原英夫知事（宮崎県庁）

　宮崎県の東国原英夫知事（５２）が今期限りでの県知事引退（任期来年１月）の意向を固め、来春の東京都知事選出馬を検討していることがスポーツ報知で報じられた２７日、各方面から歓迎ムードの反応が起こった。

　石原慎太郎都知事（７７）は定例会見で「いろんな人が立候補するのは結構なこと。東京はいろいろな問題がある。創意のある人が（問題に）対処してもらいたい」と語った。また、「口蹄（こうてい）疫問題で彼はずいぶん苦労したと思う。今度の政権が対処の予算を削ったからあんなことになった。彼も被害者の一人」と気遣い「都政を担当するなら、都に対して何を考え、何をしようということを選挙でつまびらかにしなければ」と注文をつけた。自身の４選出馬は否定しているが「私は…余計なことを言わない方がいい」と苦笑し、けむに巻いた。

　東国原氏と親交のあるタレントのテリー伊藤（６０）は日テレ系の情報番組「スッキリ！！」の中で「（都知事選出馬でも）別に驚きませんよ。前々からこの番組で何度も言っていましたから。ただ、どこの政党が支援するかですね」と今後の展開を予測。同番組に出演している東国原氏の元妻で女優のかとうかず子（５２）は「まだやらないといけないことがあるでしょう。バーカ」と痛烈パンチを放った。

　また、日本記者クラブで講演したみんなの党の渡辺喜美代表（６０）は東国原氏に口蹄疫問題で励ましの電話をしたことを明かし「都知事選ってどこかの新聞が書いてましたけど。機会があったら、聞いてみたいと思います」と人気知事の動向に興味を示した。

　東国原氏はこの日、宮崎県で口蹄疫の終息を宣言した後、上京してイベントに参加。進退について「９月議会の中で表明する」と述べ、県知事引退、都知事選出馬を否定しなかった。関係者によると、議会閉会日となる１０月１２日に知事引退を表明する見通し。

（2010年8月28日06時02分  スポーツ報知）

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