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鳩山グループが迷走 結束の危機 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:民主党
9月の民主党代表選をめぐり、鳩山由紀夫前首相が小沢一郎前幹事長の支持を突然、表明したままロシアへ旅立ったことで、鳩山グループ(約60人)が迷走している。グループ幹部は鳩山氏が帰国するのを待って、小沢氏支持で意見集約したい考えだ。だが、グループには世論の「反小沢」傾向を重視して菅直人首相を支持するメンバーもおり、一枚岩で動くのは難しいとみられる。党内第2勢力の鳩山グループが小沢、菅両陣営の草刈り場となる懸念が強まっている。(斉藤太郎)
「あっちからもこっちからも引っ張られ、また裂きになったら大変だ。最後は方向性を出してほしい」
27日昼、衆院赤坂議員宿舎の会議室で、鳩山グループの中堅、ベテランら18人が集まった会合では、結束への懸念が相次いで表明された。
鳩山氏はこれまで、「現時点では」との条件付きながら、首相支持を公言していた。このため24日夜の同グループ幹部会では、「小沢氏の出馬はよくない」との意見が大勢だった。ところが鳩山氏が26日朝、グループ幹部と相談せずに「小沢氏を応援するのが大義だ」と表明。その直後に長男の出版パーティー出席のため、ロシアへ行ってしまった。
赤坂宿舎の会議室では、「鳩山さんは、どんなつもりでしゃべっているんだろう」などと、鳩山氏に振り回される現状をぼやく声も出たほどだ。
鳩山グループは26、27の両日、所属議員の意向を聞く“ヒアリング”を進めたが、同床異夢の様相を呈した。