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持参した下着を女子生徒にはかせ、着用後に持ち帰った長野県内の公立中学校の男性教諭(49)が、26日に長野県教育委員会から懲戒免職処分を受けたことが27日、分かった。吹奏楽部副顧問の教諭は、部員の女子生徒にパンツをはき替えるよう指示。部活終了後、再び着替えさせて持ち帰っていた。教諭は「吹奏楽部の大会でいい成績を残すためのゲン担ぎだった」と説明したという。
長野県教委によると、事件があったのは7月中旬。吹奏楽部副顧問の男性教諭は、部員の女子生徒を校内の研究室に呼び出し、自ら持参した赤色のパンツにはき替えるよう指示した。生徒は素直に従い、部活動に参加。教諭は部活後に「自分が洗うから」と伝えて再び元の下着に着替えさせると、新品から“使用済み”となったパンツを持ち帰った。
女子生徒は下校途中、教諭の不審な行動を友人らに相談。帰宅後、様子がおかしいことに両親が気づくと、涙ながらに打ち明けたという。
教諭の説明では、近日中に吹奏楽部の大会が開催される予定で、その大会に関する書類の中に、最高の賞にあたる「金賞」の文字が「赤色」で印字されてあった。“赤パンツ”は金賞受賞のゲン担ぎだったというのだが…。
教諭は「大変愚かで恥ずべきことをした」と謝罪したが「大会に対するプレッシャーで、ゲン担ぎのことしか頭になかった」と、あまりにも苦しすぎる釈明。下着は「自分の子どものために買ってあった」という。家族からの訴えを受けた同校の男性校長(58)が翌日没収、処分した。
教諭は同校勤務3年目で、赴任当初から吹奏楽部を指導。校内では「まじめで、校則や生徒指導においても厳しい先生」と評価されていた。女子生徒は事件翌日は学校を休んだが、現在は元気に登校できる状態だという。
実は、この教諭については今年2月にも「指導する際に体を触ったりしている」との匿名の通報が市町村の教委にあった。しかし、校長は事実確認をせず口頭注意で済ませていた。県教委は「この時にきちんと対応していれば、今回の事件は防げたかもしれない」とし、校長にも減給10分の1(1か月)の処分を科した。
(2010年8月28日06時02分 スポーツ報知)
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