原口一博総務相が27日、閣議後の閣僚懇談会を途中で退席し、辞令交付の公務をこなした後に大阪府内で民放バラエティー番組の収録に参加していたことがわかった。閣僚懇では円高への対応や経済対策が話し合われており、仙谷由人官房長官は記者会見で事実関係を調査する考えを示した。
原口氏は午前10時ごろ、首相官邸での閣僚懇を途中退席して総務省に戻り、国勢調査員に辞令を交付、その後の記者会見を約8分間で切り上げた。午前11時の飛行機で羽田空港を出発し、午後からの番組収録に参加した。原口氏は途中退席について「調査員に任命する方は高齢で(待たせるわけにはいかず)、飛行機の時間もあった」と記者団に説明した。
閣僚懇の後には、全閣僚がメンバーの「新型インフルエンザ対策本部」や「宇宙開発戦略本部」、予算編成に向けた関係閣僚の打ち合わせもあったが、いずれも内藤正光・総務副大臣が代理で出席した。
番組のウェブサイトによると、収録には舛添要一・新党改革代表や平沼赳夫・たちあがれ日本代表も参加した。