ロの大型タンカーが北極海横断 難関区の通過に成功【モスクワ共同】ロシア海運最大手ソフコムフロートは25日、北極海を初めて横断航行している同社傘下の大型タンカーが北極海航路の難関部分の通過に成功し、ロシア東端のチュコト自治管区ペベクに達したと発表。同社のフランク社長は「大型船舶の運航の可能性が実証された」と表明した。 北極海航路での大型タンカー運航に事実上成功したといえる。地球温暖化で海氷が減りつつある同航路は将来、日本などアジアにとって重要な貿易航路になる可能性が出てきた。 今回運航されたタンカーの積載可能重量は約11万7千トンだが、同社長は来年、さらに大型のタンカーで同航路を運航する計画も明らかにした。 タンカーは北欧に近いムルマンスクを出港。天然ガス副産物の軽質原油コンデンセート約7万トンを積み、砕氷船を伴い、難関部分の約2500カイリを予定より早い11日間で航行。今後の運航に役立つデータも集めた。9月上旬に中国の浙江省寧波に到着する予定。 【共同通信】
|