整備新幹線の北海道・北陸・九州新幹線の3つの未着工区間を着工するかどうかについて、国土交通省は、経済効果などの条件がそろっていないとして、今年度予算に計上されている90億円を執行するかどうか、判断を先送りすることを決めました。
整備新幹線をめぐっては、北海道新幹線の札幌-新函館間と北陸新幹線の金沢-敦賀間、それに九州新幹線の諫早ー長崎間の3つの未着工区間の建設に着手するための予算として、今年度、90億円が計上されています。この未着工区間を着工するかどうかについて、前原大臣らが話し合う国土交通省の政務三役会議が開かれました。会議では「未着工区間の建設を進めるための経済効果などの条件がそろっていない」として、この夏までをめどとしていた予算を執行するかどうかの判断を先送りすることを決めました。前原大臣は閣議のあとの会見で、「着工に必要な条件が確実に満たされていることを確認したうえで着工したいと考えているが、現段階でその条件がそろったとは思っていない」と述べました。