菅直人首相は27日夜、英国のブレア元首相と電話協議した。ブレア氏は「首相の経験から変革は困難だと実感したが、絶対に変革は必要だ」と指摘した上で、「今後いつでも助言する用意がある」と激励。民主党代表選で小沢一郎前幹事長と対決する首相にとって心強い電話協議となった。
協議はブレア氏側からの申し出で行われた。首相は、ブレア氏が市場原理主義や産業国有化ではない「第三の道」を唱えたことに触れ、「自分も『第三の道』を唱え、国内経済で『雇用(創出)』『雇用』と主張している」と応じた。
首相は野党時代から2大政党による政権交代のモデルに英国を挙げており、98年には英首相として来日したブレア氏と面会している。【田中成之】
毎日新聞 2010年8月28日 1時13分