金総書記訪中:最初に訪問した毓文中学校とは

金日成主席が通った学校、北朝鮮の指導者らにとって「聖地」

 北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が中国入りして最初に訪問した、吉林省吉林市の毓文中学校は、北朝鮮の最高幹部にとって、中国での聖地に等しい場所だ。吉林市の中心部、松花江のほとりにあるこの学校は、金総書記の父親の金日成(キム・イルソン)主席(1912-94)が、1927年から30年まで在学した。

 校内には、金主席を記念する施設が数多くある。旧校舎には、金主席が学んだ教室を修理した「金日成主席記念室」がある。その中には、金主席の学生時代や、両親などの写真が掲げられている。また校庭には、85年に中国側の負担で建立されたという金主席の銅像があり、金主席が贈ったという、「白頭山の朝霧」と題する大きな絵画も飾られている。17年に設立されたこの学校は、詩人の郭沫若など、中国の革命家を多数輩出しており、中朝両国の指導者らの間で、友好の象徴とされている。

 このため、北朝鮮の指導者らがたびたびこの学校を訪問している。今年2月に訪中した、朝鮮労働党の金永日(キム・ヨンイル)国際部長もここを訪れたほか、5月に訪中した金総書記が、北朝鮮へ戻る途中にここへ立ち寄ったのではないか、という見方も出ている。

吉林=崔有植(チェ・ユシク)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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