フィギュア:オーサー氏解雇、真相めぐり師弟対立(1/5)

冷たい真実なのか、ささいな誤解なのか

オーサー氏主張「シーズン計画、相談もせず」

キム・ヨナ主張「うそをつかないで」

「この騒動はすべてヨナの母親のせい」

 オーサー・コーチは国内外のメディアを通じ、「決別の責任はキム・ヨナ側にあり、自分は不当な待遇を受けた」と主張している。オーサー氏はカナダ最大の日刊紙トロント・スターとのインタビューで、「ヨナは来シーズンに備えながらも、わたしには一言も相談していない」と語った。

 キム・ヨナが「2010-11シーズンのグランプリ(GP)シリーズには出場せず、世界選手権だけ出る」とした計画も知らなかったというのだ。オーサー氏は「わたしはこうした決定は不当だと思った。なぜコーチがこうしたことを、インターネットを通じて知らなければならないのか」と訴えている。

 また、オーサー氏は「(キム・ヨナがアイスショー出演のために韓国へ戻った)7月に、キム・ヨナとそのエージェントに数回電子メールを送ったが、返信すらなかった。『いつトロントに戻るのか』と聞いても、答えはなかった」と主張した。

 そして、「すべての騒動はキム・ヨナの母親のせいだ。ヨナも知らなかったし、わたしも知らなかった。先日、ヨナと話したが、少し混乱しているようだった」とも。だが、金銭問題については「はじめから契約書自体がなかった」と否定した。

 オーサー氏は、韓国メディアに対し、「キム・ヨナとわたしは信頼関係で結ばれていた。カネのために一緒にいたのではない」とあらためて強調した。浅田真央については「コーチのオファーを受けたことはあるが、断った。浅田を指導するつもりはない」と語った。

 外信でも、キム・ヨナとオーサー氏の決別は大きなニュースになっているが、キム・ヨナ側がオーサー氏を解雇したという論調が支配的だ。米紙ニューヨーク・タイムズは「五輪金メダリストのコーチ解雇」という見出しを付け、シカゴ・トリビューンは「五輪チャンピオンのコーチは屈辱感と無礼さを感じた」と報じた。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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