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1990年3月27日 (火)

「広島県豊田郡安浦町立安登小学校ワイセツ教諭教え子殺人事件」河内武志教諭を逮捕!!


公権力を振りかざし、義務を放棄し権利ばかりを訴え、
市民に危害を加える輩たちに屈せず我々は闘わなければならない


■中学生になる直前、小学校卒業式の3日後に前代未聞の事件
Ato_photo広島県警西条署は広島県豊田郡安浦町立安登小学校教諭・河内武志容疑者(38歳)を小学6年生・川畑宏美さん(12歳)を絞殺した疑いで逮捕した。

3月26日午前9時頃、河内武志容疑者は教え子の川畑宏美さん宅にマイカーで訪れた。両親はすでに出勤しており、卒業式を終え、春休みで妹(8歳)と2人で留守番をしていた宏美さんを「ちょっと話がある」と言って言葉巧みに誘い出した。

 そして、宏美さんを河内容疑者所有のワゴン型乗用車を乗せ、午前10時頃、宏美さん宅から約2キロほど離れた豊田郡安浦町安登西小島の海岸において、後部座席に座っていた宏美さんの首を手で絞め殺害したという。
 河内容疑者はそのまま宏美さんの遺体を車に乗せ東広島駅まで行き公衆電話から妻(35歳)へ、「子供を殺してしまった、新幹線に乗ってどこかで死ぬ」と連絡。連絡を受けた妻は同駅までマイカーで掛け付け駅前から「教師の夫が小学生の女の子を殺した、今東広島駅にいる」と警察に通報した。
 通報を受けた西条署が直ちに緊急配備した結果、東広島駅南の駐車場で不審車を発見。警察官が車内に女児の遺体があるのを確認した。そして同駅前の公衆電話付近にいた
河内武志容疑者(38歳・広島県豊田郡安芸津町三津在住)を確保、同署に連行し、「自分が殺した」と供述したため同日午後0時半、殺人の疑いで逮捕したという。
 発見された宏美さんは赤いトレーナーに白いスカート姿で車の後部座席に仰向けに寝かされ、布で覆われていたという。現在、河内容疑者は「本当に悪いことをした、自分も死ぬつもりだった」と話しているという。



担任教師が教え子を殺害した事件は全国でも例のない初めてのケース

「広島県豊田郡安浦町立安登小学校鬼畜わいせつ教諭教え子殺害事件」
■河内武志の経歴、事件の経緯

河内容疑者は広島県竹原市出身。1975年に専修大学商学部を卒業後、通信教育で小学校教員免許を取得。豊田郡安芸津町の臨時職員を勤めた後、1977年4月に広島県呉市立広小学校の教諭になる。1987年4月に仁方小学校から現在の同県豊田郡安浦町立安登小学校に赴任し教鞭を執る。それから3年間続けて宏美さんのクラスを受け持った。私生活では妻と一男一女の子供にも恵まれ、家庭内での問題は無かったという。
■河内容疑者はなぜ宏美さんを狙ったのか
 同級生によると河内容疑者は放送委員会や学級活動では宏美さんを特別扱いし、時間が遅くなった時は車で送ったこともあったという。
 一方、同じクラスの男子児童や放送委員会で指導を受けていた児童らは「男子だけに暴力を振るう」「いつ怒りだすかわからない、殴られたこともある」「とても怖かった」「男子だけを正座させたり、差別する変な先生だった」と証言した。 --

教師のわいせつ行為の事実を知りながら適切な対応はせず隠蔽
責任感のない広島教育界
わいせつ公立教師からギリギリの所で子どもを助けられなかった・・・
聞き取り調査も遅すぎ、卒業式後にというのはわざとか!
 

--ところが、1989年秋頃から、
「河内先生が教室で女の子に性的ないたずらをしている」「宏美さんにキスをしていた」「変な声が入ったカセットテープがある」などの噂が立ち始めた。この噂は拡大し、保護者から学校側や広島県教育委員会に問い合わせや訴えが相次いだため、卒業式を2日後に控えた21日、安浦町教育委員会や同校の渡辺恒久校長(55歳)が内々に調査を始めた。ある1人のクラス児童宅に11人の友人を集め聴取した結果、その噂は事実と確認された。
 河内容疑者が特に目をかけていたのが川畑宏美さんだった。宏美さんは河内容疑者から、執拗にキスされたり胸を触られるなど繰り返しわいせつ行為を受けていたという。

「卒業式が終わった後にやっと本人を呼び事実確認」「一部の所、一部の人間だけでたらいまわし」「警察への通報なし」「緊急PTA総会なし」 これが“隠蔽体質”“事なかれ主義”日本の、そして広島の教育界である

3月23日、卒業式が終了後、安浦町
教育委員会の山根昭三教育長(62歳)も同席し河内容疑者を呼び出し5時間に渡って話しを聞いたという。その結果、河内容疑者は教え子に対するわいせつ行為を複数回に渡り行なっていたことを認めたため、翌24日付けで自宅謹慎の処分に。そして、河内容疑者に同日付けで顛末書と辞職願を教委に提出させたという。
 しかし、校内の同僚教師やPTA、そして児童の父母らにその事実は全く伝えられることはなく、2日後の3月26日に宏美さんは殺害された。
 県教委宛に出した顛末書には「大変責任を感じております」と書かれていたという。

■数々の性的わいせつ行為が発覚、
  そして、卒業記念旅行をキャンセルし宏美さんだけを誘う

事件のあった26日は、河内容疑者と教え子9人で一緒に広島市にある
ガラス製作体験施設「ガラスの里」に行く予定だった。しかし、河内容疑者は前日にこれを中止し、宏美さんだけを連れ出したという。

■不祥事を内密に進めて処理することが仕事なのか?
 広島県
教委の菅川健二教育長は県教委に連絡を受けながら適切な指導をしなかったことなどについて、対応のまずさと連携不足が事件を防止できなかった一因だったと認めた。山根教育長は「まさか、現職の教師が教え子の命を奪うとは、私の不徳の致す所です」と語った。渡辺校長は「25日に本人を連れて家まで行ったのですが、留守だったので・・・。もっと素早い措置を取るべきでした。今日(26日)また、本人を連れて謝りに行く予定だったんですが、言葉もない」と自らの対応を謝罪した。事件を知り学校に駆け付けた父兄の一人は「せめてこの(校長らによる事実確認ができた)段階で宏美さんの両親にだけでも事実を話していたら犯行は防げていたのに」と語った。
■「謝ってもらわんでもええ、娘を返せ」
Spring広島大学医学部での司法解剖を終え、宏美さんは26日午後11時半、西条署の車で無言の帰宅をした。午後7時頃には、宏美さんの弔問に訪れ「すいません」とただ頭を下げるだけの渡辺校長と山根教育長、安登小の教職員らに対し、父親や親戚らが「謝ってもらわんでもええ、娘を返せ」「いたずらを知らせなかったのはおかしい」と詰め寄るという場面もあった。
 宏美さんと同じクラスだったという女子児童(12歳)は「学級委員もする優しくて頼りになる友達だった。卒業式の時に中学校でも一緒のクラスになれたらいいねえと言っていたばかりなのに」と声を詰まらせた。娘が宏美さんと同じクラスだったという主婦(38歳)は「3年間受け持ってもらい信頼していた。これでは学校にも子供を安心して任せられない。こんな事件が起きると先生も学校も信じられない思い」と、怒りを隠し切れない様子で話した。

 
宏美さんの卒業文集には「学校では勉強やスポーツを学んだ。音楽も好きになることができた。中学になったらバスケットボールで活躍したい。10年後は学校の先生になりたい」と書き残されていた。

■河内武志の供述
河内容疑者は警察の取調べに対し、
「自分の軽率な行為で、生徒の将来も闇になった。妻子にもひどい仕打ちをしてしまった。こうなれば、生徒を殺して自分も死ぬ以外に方法はないと思った」と身勝手な供述しているという。警察は河内容疑者に自殺や無理心中をしようとした形跡などが見当たらないため引き続き調べていく方針だという。

筑波大学教授(社会精神医学) 小田晋氏の話
「異常性愛者の研究を急げ」
西ドイツでは「小児性愛者の教師」とのカテゴリーがあり、教師が子供を愛するあまり殺人にまで及ぶ例が報告されている。小児への異常な愛情か、いたずらが明るみに出て自暴自棄になったのか。宮崎事件、女子高生コンクリート詰め殺人事件など、異常性愛者の犯罪が増えている。このような性愛者の治療と研究が急務である、と語った。


月刊誌「家族」編集者 高雄きくえ氏の話
「事なかれ主義が問題」

子供への“セクシャルハラスメント”が起きた時点で、学校側が何をしたのか。個人だけを問題にするような「事なかれ主義」が見え隠れする。そんな学校の空気に追い詰められ、判断力を失ったとも考えられる。職員会議で徹底した話し合いをするなど対応策がなかったものか。

評論家 俵萌子氏の話
「教師も人間、ロリコンがいてもおかしくない」

一種のロリコンだと思う。教師も人間だから、そういう異常行動をとる人がいてもおかしくはない。未然防止できなかった周りの教師や校長、行政などのスローな対応に問題があるのでは。教師にはエリート意識があり、一般の人なら立ち直れるような不名誉でも殺人や自殺などに走ってしまうことがある。

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