JR西日本は25日、来春開業のJR大阪駅の新ビル「ノースゲートビルディング」の高層階に、関西最大級のシネマコンプレックス(複合映画館)や高級レストランの入居が決まった、と発表した。低層階ではJR大阪三越伊勢丹や専門店街の開業が決まっており、大阪の玄関口が徐々に固まってきている。
ノースゲートビルディングは、JR大阪駅の改札に直結し、駅北側の北ヤード再開発区域の間に建設中の28階建ての新ビル。11階は計12スクリーン、2500席を備えたシネコン「大阪ステーションシティシネマ」を開設。松竹、TOHOシネマズ、東映系の興行会社ティ・ジョイの3社が共同で運営し、ほぼすべての映画が上映されるという。
最上階には、仏レストラン「ラグナヴェール」が入る。有名料理人のポール・ボキューズ提案の料理コンテストの日本代表として参加した料理人が統括シェフを務める。チャペルや宴会場も備え結婚式場としても利用できる。
百貨店と専門店街の上層階となる10階は計30店が入るレストランフロア。総面積8千平方メートルで、関西の駅ビルで最大級の規模になるという。11階に定員30〜40人の認可保育所も設ける。(佐藤亜季)