【社会】三重県知事の長男逮捕 覚せい剤譲渡の疑い2010年8月27日 16時00分 覚せい剤を他人に譲り渡したとして、愛知県警は26日、覚せい剤取締法違反の疑いで、三重県の野呂昭彦知事(63)の長男、岳央容疑者(35)を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。 捜査関係者によると、同容疑者は昨年、知人=同法違反容疑で逮捕済み=に対し、覚せい剤を譲り渡した疑いが持たれている。知人の供述などから容疑が判明。愛知県警が逮捕状を取り、行方を追っていた。 26日、潜伏先の三重県内で身柄を確保し、関係先を家宅捜索。長男が潜伏中に知事公舎に立ち寄った可能性もあるとみて、既に公舎も捜索した。 野呂知事は2期目。父親の地盤を継いで1983年〜96年に衆院議員を4期務め、その間に自民党を離党して旧新進党の結成に加わった。落選後に同県松阪市長に転身した後、2003年に三重県知事に初当選した。 今年1月、三重県警の年頭視閲式に出席した際は「犯罪のない社会に向け奮起してほしい」と激励していた。 ◇ 野呂知事は27日、本紙の取材に対し「息子のことで大変なご迷惑をかけました。家族のこととはいえ、県民には申し訳なく思っております」と謝罪した上で、今後については「今まで通り、公務にしっかりまい進していきたいと考えています」と述べた。 (中日新聞) PR情報
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