覚せい剤…野呂三重県知事の長男逮捕

　飲食店従業員の女性に覚せい剤を売ったとして、愛知県警は２７日までに、覚せい剤取締法違反（譲渡）の疑いで、野呂昭彦三重県知事の長男で無職野呂岳央（たけひさ）容疑者（３５＝同県松阪市）を逮捕した。

　逮捕容疑は４月１８日、ＪＲ津駅前で、愛知県の飲食店従業員の女性（２７＝有罪確定）に対し、覚せい剤約０・２グラムを１万円で譲り渡した疑い。

　愛知県警によると、岳央容疑者は「間違いありません」と容疑を認めており、入手経路や使用の有無などについても調べている。

　県警は４月１９日、覚せい剤取締法（所持）の疑いで女性を現行犯逮捕。その後の捜査で、女性が携帯電話のサイトで見つけた電話番号に連絡するなどし、岳央容疑者から覚せい剤を入手していたことが分かり、岳央容疑者の周辺を調べていた。

　県警捜査員が今月２６日、野呂知事の公舎付近で岳央容疑者に事情を聴こうとしたが、公舎に逃げ込んだ。岳央容疑者はその後、聴取に応じたが、県警は同日、関係先として公舎を捜索していた。（共同）

　［2010年8月27日20時14分］