女装ふたたび <ユリの女装日記・女装小説>
女装ふたたび
深夜のお散歩
女装ふたたび・・・深夜のお散歩
ミラーに向かい、ファンデーションでメイクをする
ウィッグをつけたあと、真っ赤な口紅を塗り、
やっと見つけた25センチのハイヒールを穿くために
ストッキングに脚を通した時、
鏡の向こうにいる自分が「オンナ」に変わる
ドアに鍵をかけると、深夜の街の中へ、
コツコツとヒールの音を響かせながら
終電車が到着する明るい駅前に、夜のお散歩
苦労して手に入れた揺れる乳房、
すれ違う男性の視線が私の豊かな胸に注がれるとき、
感じる女装の喜び、至福の時なのです。
爪で引っ掻いてしまったパンストから、
ガーターストッキングに穿き替えて
深夜のしじまの中で、鏡に映るおんなの私、
真新しいシーツに取り替えたベッドで、
踵の高いエナメルのサンダルのまま、
・・・ 一人で「いけないこと」をしていた。
ふたたび女装した自分への、これが、女装外出のあとのご褒美
「もう、待てないわ」
「アアツ、まだ逝っちゃダメよ」
「アアー、そんなにしたら・・・」
「往きそうなの、いいわよ、往っても」
「アア、イイワ、もう、ダメッ」
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