キューバが9月からたばこの配給を廃止、250万人に影響
8月27日10時23分配信 ロイター
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8月25日、キューバ政府が、長年続けてきたたばこの配給を9月から停止すると発表した。写真はオルギンでたばこを吸う男性。21日撮影(2010年 ロイター/Enrique De La Osa) |
【ビデオ】キューバ葉巻の販売回復策、ターゲットは女性(字幕・2月23日)
キューバはこれまで、55歳以上の約250万人を対象に、1箱7ペソ(約26円)のたばこを毎月4箱まで2−3ペソで購入できる制度を続けてきた。
このため、首都ハバナでは、退職者がたばこを1箱5ペソで販売する姿がしばしば見られた。配給停止を知ったある老人は、「大きな痛手。政府からもらえるわずかな小遣いだと思っていたのに」と落胆の表情を見せた。
キューバは、同盟国だったソ連の崩壊で深刻な不況に陥り、1990年代に多くの補助を停止したが、キューバ革命以前から続くたばこの配給は維持されていた。
今年からヒヨコマメ、ジャガイモ、砂糖の配給が停止されたが、医療費、教育費などは依然無料。ただ、ラウル・カストロ国家評議会議長は経済の近代化に向け、最終的に配給は完全に廃止すると表明している。
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最終更新:8月27日17時51分
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