東京都江東区で2008年、プロレス愛好家の由利大輔さん=当時(25)=が練習中に死亡した事故で、素人同然の由利さんに危険な大技を掛けたとして、警視庁東京湾岸署は27日、過失致死容疑で、由利さんの所属団体(解散)元代表(31)ら3人を書類送検した。
ほかに送検されたのは、男性会社員(36)と別団体所属のプロレスラー(31)。同署によると、3人は容疑を認め、元代表は「安易に考えていた。反省している」と話しているという。
送検容疑によると、元代表と会社員は08年10月、同区新木場のリングでの練習中、技量を超えた大技を避けるべきなのに、危険な技を由利さんに掛け、頸椎(けいつい)骨折で死亡させた疑い。別団体のレスラーは練習の主催者として制止しなかった疑い。
同署によると、由利さんは約2カ月前にデビューしたばかりで受け身もできなかったが、元代表が由利さんを肩車し、会社員がコーナーから飛んで水平にした腕を首付近に打ち付けた。技は「ダブルインパクト」と呼ばれ、由利さんは頭から落下した。
[時事通信社]