2010.08.27 Web posted at:  09:17  JST Updated - CNN
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チリ鉱山事故 役割分担で救出を待つ作業員

コピアポ(CNN) チリの鉱山落盤事故で今月5日から地下約700メートルに閉じ込められている作業員33人は、それぞれが役割を分担して救出の日を待っているという。救援当局者が26日、こうした状況を明らかにした。

リーダー役を務めているのは50年以上の経験を持つ63歳のマリオ・ゴメスさん。精神的リーダーとして仲間から頼りにされている。ゴメスさんは、鉱山内に祈りの場を作れるよう宗教像を届けてほしいと地上に依頼した。

また、看護経験のある作業員は基本的な医療・心理検査の実施を担当し、エルビス・プレスリーのファンだという作業員は合唱係を担当するという。

作業員たちには各種作業も割り当てられる予定で、当局では、全体を2つのシフトに分け、一方が寝ている間に他方が作業や娯楽を行うよう指導している。

また作業員らは50平方メートルほどの避難所で生活し、シャフト部分をトイレに使っているが、医師からは狭いスペースを清潔に保つ方法を指導された。

マニャリク保健相によると、作業員らは平均10キロ体重を落としたとみられるが、想定された救援用シャフトを通るにはやや太りすぎの作業員が少なくとも9人いるという。

鉱山内へはチューブを通じて酸素や飲用水が送られているが、脱水症などが懸念されている。

救出までには3〜4カ月を要するとみられる。精神的な負担を考慮し、作業員らには救出時期の見通しは伝えられてこなかったが、ピニェラ大統領は24日、チリの独立記念日である9月18日には間に合わないがクリスマスまでには救出できそうだと作業員らに伝えた。

調査によると、3〜4人の作業員に不安症や抑うつの兆候がみられるという。


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