福井県敦賀市の高速増殖炉「もんじゅ」で、原子炉の中にある重さ3トン余りの装置をクレーンで移動させていたところ、装置がクレーンから外れて落下するトラブルがありました。「もんじゅ」は運転を止めていて、このトラブルによる外部への放射能の影響もないということです。
日本原子力研究開発機構によりますと、26日午後3時前、高速増殖炉「もんじゅ」で、原子炉の中にある長さ12メートル、重さ3トン余りの筒状の装置を撤去するためクレーンでつり上げ移動させていたところ、突然、装置がクレーンから外れて落下しました。このトラブルで、原子炉内にある核燃料が壊れることはなく、外部への放射能の影響もないということです。原子炉の中には、液体のナトリウムが入っているため、目で確認できない状態で、日本原子力研究開発機構は、今後、原因とともに原子炉内に傷がついていないか詳しく調べることにしています。「もんじゅ」は、ことし5月、ナトリウム漏れ事故以来およそ14年ぶりに運転を再開し、原子炉の安全性などを確認する試験を終えて先月に運転を止めています。このトラブルで「もんじゅ」を所管する文部科学省の担当者が27日午前1時前、福井県庁を訪れ謝罪しました。福井県庁を訪れた文部科学省の篠崎資士課長は「ご迷惑とご心配をおかけして心よりおわび申し上げます」と謝罪したうえで、「指導や監督を徹底し、安全確保に努めたい」と述べました。これに対し、福井県の石塚博英部長は「原子炉の中で、このようなトラブルが起きたことは、きわめて遺憾だ」と述べ、調査や復旧作業を早急に行うよう求めました。