日本に多数あるボランティア団体の一つであり、UNICEFの支部ではない。
別名「日本ユ偽フ」
概要
募金活動や街頭キャンペーンなどを通じて日本や発展途上国の人権擁護やその啓発活動を行っている。
この団体について欠かさず書かねばならない超重要事項が、国連直属の機関である国際連合児童基金=UNICEFの日本支部というわけではなく、あくまで協力関係にある別々の団体である、ということ。
例えば日本ユニセフの大使として活動しているアグネス・チャンは国連の大使というわけではない。日本における正式なUNICEF親善大使は黒柳徹子さんただ1人である(※1)。
じゃあ何故正当な血縁でもないのにあんな紛らわしい名前で活動してるんだと聞かれても知るかそんなの。
一応注釈を付けておくに、ボランティア活動を行うのも当然人間なので霞を食って生きるわけにもゆかず、寄付した金額の数%は団体の運営費としていくらか使われるので、募金とは宿命的に100%全ての額が支援される側に届くわけではない、という厳然たる前提がある。
日本ユニセフ協会が「悪名高き募金サギ団体」として指弾される要因の一つに「日本ユニセフに寄付しても連中の取り分をチョロまかされて全額が困っている人たちに届く訳じゃない。でも真の国連大使・黒柳徹子さんに渡せば全額を届けてもらえる!だから日本ユニセフは儲けを考えた悪徳企業だ!『ユ偽フ』め!!!」という論旨があるが、これについてはあくまで黒柳さんが素晴らしすぎるだけなのであり、寄付された額から幾ばくかの運営費を賄うこと自体は真に善良なボランティア団体だとしても避けられない行為である。ただし、ここで言う素晴しいとは金銭的な意味であって活動内容が正しいかどうかは自分で判断してください。ユニセフは巨大なので変な所やバーター・マッチポンプな活動も存在するのでユニセフ=正しいといった安易な図式ではなく主張に責任を持って寄付してください。寄付によって差別や格差がなくならず強固になるケースも多いです、黒柳さんもよくご存知のクロアチア含め。
こういった世間が知らないボランティア団体の常識については筑波君枝・著『こんな募金箱に寄付してはいけない』にて擁護がされている。そんなにブ厚い本ではないので興味のある方は手に取られてはいかがだろうか。
ただ、同書では
- 「団体の会計が明瞭なのは欠かせません」
- 「職員がなんかエラソーで慈善行為をしている人には思えないならパスでOK」
- 「仮に、あなたがボランティア団体=清貧のイメージを持っていたなら、やけに立派な本部ビルや必要以上に瀟洒な内装のオフィスを持っているところへの寄付は止めましょう」
など、善意であればこそ少しでも違和感を覚えたなら募金するべきではない、といった主張も唱えられている。
さて、上述した事柄と直接関係がある点では無いが、01年に新築された日本ユニセフ協会の本部ビル「ユニセフハウス」は港区高輪という都心の一等地にあり、その総工費は25億円、
⇒http://www.mj-sekkei.com/cgi-bin/works/search.cgi?Mode=Preview&Id=8
団体の活動来歴を展示するためのホールやミニシアターを備えるなど中も豪奢なつくりで、国連大学ビル内のオフィスを11人で運営するUNICEF東京支部と比べてかなり派手な施設を持っている。
構成する役員たちも海外に「日本の女子供は変態芸者」「休日は海外で子供をライフルで狩るのが日本人の嗜み」等々、誰も知り得なかった衝撃的なスクープを連発し報道しまくったことでお馴染み大エリート集団・毎日新聞の社長ほか多数が幹部として支えている。
⇒http://res2ch.blog76.fc2.com/blog-entry-3320.html⇒http://www8.atwiki.jp/mainichi-matome/
ああ、一応会計報告についてはそれなりにやってるみたいですよ。
(※1)UNICEF本部のadvocatesのページ(英語)にアグネス・チャンの名前があることから、彼女も大使だと説明する者がいるが、誤りである。
advocatesは賛同者という意味であり、日本での正式な大使(ambassador)は今のところ黒柳徹子さん唯一人である。
ソマリア騒動
2009年2月、日本ユニセフ協会は公式サイト上で「アグネス・チャンをソマリアに派遣し、内戦で犠牲となっている子供たちの支援活動を行う」と発表。これについてアグネス本人も、「遺書を書きました」等と自分が参加する企画がいかに危険なものであるかをアピールしていた。
しかし、その後、日本ユニセフがアグネスを派遣したのは、南部のモガディシオをはじめとする内戦激戦地ではなく、北部の安全な地域「ソマリランド共和国」のみであることが判明。南部の内戦地帯には派遣していないことが発覚した。
(ソマリランド共和国は、アフリカの複雑な事情から国際社会からの外交的承認を得ていないものの、議会・行政機構・軍・警察などが整備された安全な地域であり、高級ホテルや観光ツアーなども存在する。無論、内戦とは無関係な地域である。)
このため、「”遺書を書いた”などとあからさまに危険性を吹聴しておきながら安全な地域しか訪問させないのは欺瞞ではないか」「”内戦の被害に遭っている子どもたちを救う”と言っておきながら、内戦と関係の無い安全な地域だけを訪問させたところで何の効果もないのではないか」など、様々な議論を呼んだ。
この件については、ネットでも大きな話題となったため、問題視した週刊新潮が2010年3月に日本ユニセフ協会に事実関係を取材。(アグネス本人にも取材を行ったが、日本ユニセフに問い合わせて欲しいとの回答しか返ってこなかったという。)
この時の日本ユニセフ協会からの回答は衝撃的なものだった。
「貴誌で本件をお取りあげになられた場合、記述の<事実誤認に基づく誹謗中傷>がネット上などで行われている現状も鑑み、その反響次第では、本信ならびに〇〇様(新潮記者のこと)のご質問の文面を当方ホームページなどで公開させていただく所存です。予めご了承ください」
この日本ユニセフ協会からの衝撃的な回答文について、週刊新潮は記事(2010年3月25日号)の中で、「これって、脅し?」とコメントした。
ネットにおいても、「人権擁護を目指す団体がメディアを脅迫するとはいかがなものか」「疑問だらけの自称人権団体がついに開き直った」などと様々な反響を呼んだ。
関連動画
関連商品
関連項目
http://dic.nicomoba.jp/k/a/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%83%A6%E3%83%8B%E3%82%BB%E3%83%95%E5%8D%94%E4%BC%9A
読み:ニホンユニセフキョウカイ
初版作成日: 09/06/27 13:34 ◆ 最終更新日: 10/06/27 09:54
編集内容についての説明/コメント: 別名を追加
記事編集 / 編集履歴を閲覧 / Twitterで紹介する