大韓山岳連盟が呉銀善氏のカンチェンジュンガ登頂を否定

呉銀善氏「写真だけを見て判断できるのか」

 大韓山岳連盟が26日、呉銀善(オ・ウンソン)さん(44)のヒマラヤ8000メートル峰14座制覇を否定する見解を示した。同連盟は同日、呉銀善さんの昨年5月のカンチェンジュンガ(8586メートル)登頂に関する会議を開き、「資料を深く検討した結果、登頂したと見るのは難しいとの結論を下した」と発表した。大韓山岳連盟がこの件に関する公式見解を示すのは初めてのことだ。

 会議には、カンチェンジュンガ登頂を果たしたパク・ヨンソクさん(1999年)、オム・ホンギルさん(2000年)ら6人が出席し、ソ・ソンホさん(2010年)に関しては電話で意見を求めた。大韓山岳連盟は、「呉銀善さんが頂上で撮ったとされる写真の中にカンチェンジュンガの地形が見当たらず、登頂過程に関する説明も信ぴょう性が欠けていたため、今回のような結論を下した」と説明した。

 呉銀善さんは4月、アンナプルナ(8091メートル)登頂に成功し、女性では初めて8000メートル峰14座の完全制覇を果たしたことから、世界の注目を浴びた。しかし、カンチェンジュンガ登頂に関しては、国内外から疑惑が相次いで提起された。最近では、SBSテレビの番組『それが知りたい』で、カンチェンジュンガ登頂は疑わしいとの見方が示された。

 呉銀善さんは26日の電話インタビューで、「写真だけを見て、登頂したか否かを判断することができるのか」と反論した。加えて「大韓山岳連盟側に、今回の会議の出席者のヒマラヤ14座登頂の写真送付を求めた。それらを比較すれば(登頂写真により別の)事例が出てくる。だが連盟が資料を送付しなかったため、討論が困難と判断して会議を欠席した」と主張した。

キム・ドンソク記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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