発行日 : 2010年08月26日

ウェザーニューズ、「夏の通勤調査」結果発表
日本海側の通勤者は猛暑に強い!?

  • 猛暑の中、最も元気に通勤したのは、島根県民!
  • 猛暑の中、最も根気よく通勤したのは、山形県民!
  • 猛暑の影響で5人に1人が交通手段を変更
  • 熱中症対策に最もお金をかけるのは群馬県民!
  • 電車通勤の平均時間は60分、車通勤は26分
  • 遅刻に備え、女性より男性の方が6分余裕をもって出発


株式会社ウェザーニューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:草開千仁)は、全国的に記録的な猛暑が続く今夏、暑さの影響により、毎日の通勤時において、人々にどのような変化が見られたのかを調べるため、8月16日(火)~19日(木)の4日間で「夏の通勤調査」を実施し、その結果を発表しました。「通勤調査」は、当社の携帯サイトの利用者を対象に実施し、48,736人(男性54%、女性46%)の有効回答結果をまとめたもので、結果は、ウェザーニューズの携帯サイトで公開すると共に、今後展開する予定の様々なサービスに活かしていく予定です。

日本海側の通勤者は猛暑に強い!?

暑さに負けず、
頑張って通勤している都道府県ランキング
1位 島根県
2位 山形県
3位 富山県
4位 鳥取県
5位 福井県
43位 佐賀県
44位 和歌山県
45位 大阪府
46位 長崎県
47位 高知県

今夏、これまでにない強力な夏の太平洋高気圧の影響で、記録的な猛暑が全国各地を襲いました。そのような中、暑さに対して全国の方がどれだけ頑張って通勤しているのかを調べ、その結果を都道府県別に算出しました。調査は、「今年は暑い夏となりましたが、あなたの体調はどうでしたか?」との質問をし、“絶好調だった”“まぁ元気だった”“特に変わらず”“バテた”“ダウンした”の中から選択してもらい、猛暑の中、どれだけ元気だったかを調べると共に、「暑さが理由で、遅刻や欠勤しましたか?」との質問をし、“無遅刻・無欠勤”“遅刻した”“何度も遅刻した”“サボった”“何度もサボった”から選択してもらい、どれだけ根気よく猛暑と向き合えたのかを調べました。また、これらの調査結果と都道府県別に今夏が平年に比べどれだけ暑かったのかを調べた結果を相関し、各県を5つのランク(下記参照)に分け、それぞれの特徴を見てみました。平年より非常に暑いにも関わらず、頑張って通勤できていた県を見てみると、日本海側のエリアが多いという興味深い結果になりました。一方、平年と変わらぬ暑さだったにも関わらず、夏バテ傾向があり、通勤に頑張りが足りない人が多いのは近畿という結果になりました。また、これまで猛暑日数の記録を塗り替えてきた埼玉や福島の通勤者は暑さをものともせず、頑張って通勤している傾向にあることがわかりました。


◆平年より非常に暑いながらも頑張って通勤したエリア
非常に暑い夏を経験しながらも、元気に根気よく通勤していました。日本一暑い最高気温の記録を作った熊谷市では、今年、猛暑日24日(24日現在)と歴代3位となっており、この調子だと記録更新の勢いです。
該当県
島根県、山形県、富山県、鳥取県、福井県、熊本県、秋田県、埼玉県、福島県
◆平年より暑いながらも頑張って通勤したエリア
記録を更新するほどの暑さではなかったものの、元気に根気よく通勤をしていました。熊本・宮崎は、もともと暑い傾向があるエリアにも関わらず、精力的に通勤をしていたことがわかります。
該当県
愛媛県、福岡県、宮崎県、大分県、新潟県、滋賀県、宮城県、栃木県、北海道
◆猛暑日が比較的少なく、いつも通り通勤したエリア
飛び抜けた猛暑とまではいかず、まだまだ頑張って通勤できる余地があります。暑さ対策や夏バテ予防など工夫をすることで、元気に根気よく、活力溢れる通勤ができそうです。
該当県
岩手県、千葉県、山梨県、石川県、茨城県、群馬県、山口県、愛知県、広島県、東京都、香川県
◆暑さが抑えられたにも関わらず、通勤時の頑張りが少なかったエリア
全国平均を下回る暑さとなり、頑張って通勤できるレベルにも関わらず、元気、根気ともにあまり奮いませんでした。このままだと夏バテしてしまいそうです。
該当県
神奈川県、三重県、静岡県、鹿児島県、岐阜県、京都府、青森県、岡山県、長野県
◆平年と変わらぬ暑さにも関わらず、頑張りが少なかったエリア
いつもとあまり変わらぬ夏でしたが、元気、根気ともに長続きせず、調査結果に夏バテの傾向が出ていました。沖縄や九州、四国、近畿などもともと暑いエリアが目立っているのが特徴です。
該当県
兵庫県、奈良県、沖縄県、徳島県、佐賀県、和歌山県、大阪府、長崎県、高知県

猛暑の中、最も元気に通勤したのは、島根県民!

元気に通勤している
都道府県ランキング
1位 島根県
2位 沖縄県
3位 熊本県
4位 福井県
5位 宮崎県
43位 群馬県
44位 青森県
45位 福島県
46位 宮城県
47位 高知県

「今年は暑い夏となりましたが、あなたの体調はどうでしたか?」との質問の回答を見てみると、“絶好調だった”が3%、“まぁ元気だった”が23%、“特に変わらず”が25%、“バテた”が42%、“ダウンした”が6%という結果になりました。また、この結果を都道府県別に見てみると、今夏、最も元気に通勤していたのは島根県で、続いて2位が沖縄県、3位が熊本県、4位が福井県、5位が宮崎県となり、下位は、45位が福島県、46位が宮城県、47位が高知県という結果になりました。島根県は比較的暑いエリアだったにも関わらず、“絶好調だった”と回答した人が4%、“まぁ元気だった”と回答した人が36%なり、全国で最も多い結果になりました。


猛暑の中、最も根気よく通勤したのは、山形県民!

根気よく通勤している都道府県ランキング
1位 山形県
2位 鳥取県
3位 山梨県
4位 熊本県
5位 秋田県
43位 福島県
44位 神奈川県
45位 東京都
46位 栃木県
47位 沖縄県

「暑さが理由で、遅刻や欠勤しましたか?」との質問をし、回答を見てみると、“無遅刻・無欠勤”が89%、“遅刻した”が5%、“何度も遅刻した”が1%、“サボった”が4%、“何度もサボったが1%という結果になりました。また、この結果を都道府県別に見てみると、今夏、最も元気に通勤していたのは山形県で、続いて2位が鳥取県、3位が山梨県、4位が熊本県、5位が秋田県となり、下位は、45位が東京都、46位が栃木県、47位が沖縄県という結果になりました。山形県は厳しい暑さにも負けず、96%の通勤者が“無遅刻・無欠勤”で根気よく通勤していることがわかりました。


猛暑の影響で5人に1人が通勤スタイルを変更!

「猛暑が原因で交通機関の利用の仕方に何か変化はありましたか?」との質問をし、通勤スタイルの変化を調査しました。その結果、“変化なし”との回答が82%、“変化あり”との回答が18%で、5人に一人が暑さの影響で交通手段を変更していることがわかりました。変化ありの内訳は、男女ともに半数ずつで、性別による変化はありませんでした。変化した人の多い、徒歩、自転車、鉄道の利用者が、それぞれどの交通機関に変化したのかを調べてみると、徒歩の人は49%がバスへ、自転車の人は36%がバスへ、同じく36%が自家用車へ、鉄道の人は52%が自家用車へ変化しており、混雑が予想されるバスの通勤者は48%がタクシーに乗り換えるという結果になりました。また、都道府県別に分析すると、最も変化があったのは神奈川県で24%、続いて東京都で23%という結果になり、首都圏では普段よりもバスや車通勤者が増加する傾向にあるようです。

熱中症対策に最もお金をかけているのは、群馬県民

熱中症対策にかける費用の
都道府県別ランキング
1位 群馬県(2,563円)
2位 島根県(2,401円)
3位 福島県(2,397円)
4位 山形県(2,354円)
5位 山梨県(2,307円)
全国平均(2,075円)
43位 熊本県(1,757円)
44位 秋田県(1,697円)
45位 宮崎県(1,685円)
46位 沖縄県(1,566円)
47位 北海道(1,496円)

猛暑に関連し、「この夏、熱中症対策にかかった費用はいくらくらいですか?」との質問をしたところ、最も高かったのは、群馬県で平均2,563円でした。続いて2位が島根県で2,401円、3位が福島県で2,397円、4位が山形県で2,354円、5位が山梨県で2,307円になり、全国平均は2,075円でした。一方、下位を見てみると、45位は宮崎県で1,685円、46位は沖縄県で1,566円、最も費用をかけていないのは、北海道で1,496円でした。また、「どんな対策をしましたか?(任意)」との質問をしたところ、“ドリンク”との回答が多く、水分補給を心がけている方が多いことがわかりました。その他、“首用冷却剤”や“冷却マクラ”、“顔用冷却シート”、“汗拭きシート”、“グリーン車使用”、“バス・タクシー代”、“電気代を惜しみなく使用”との回答が多く目立ちました。今年は記録的な猛暑で、例年よりも思わぬ出費がかさんだ通勤者が多かったようです。(都道府県別データは参考資料を参照)


電車通勤の平均時間は60分、車通勤は26分

全国の方が通勤にどれくらいの時間をかけているかを調べるため、「通勤にどれ位時間をかけていますか?」との質問をし、分単位で自由に数字を記入してもらったところ、電車通勤の全国平均は60分、車通勤の全国平均は26分であることがわかりました。さらにその結果を都道府県別に見てみると、電車通勤で最も時間をかけているのは和歌山県で85分、続いて2位が茨城県、栃木で79分となり、下位を見てみると、45位が北海道で42分、46位が秋田県で38分、最も時間をかけていないのは沖縄県で31分でした。また、車通勤で最も時間をかけているのは、東京都で38分、続いて2位が神奈川県、大阪府で33分、一方の下位では、45位が青森県、秋田県で21分、最も時間をかけていないのは北海道で20分でした。また、各県で電車と車での通勤時間を比べると、同じ県でも約2~3倍の差がある県もあることがわかりました。(都道府県別データは参考資料を参照)


電車通勤の平均時間都道府県別ランキング 車通勤の平均時間都道府県別ランキング
1位 和歌山県(85分) 1位 東京都(38分)
2位 茨城県(79分) 2位 神奈川県(33分)
2位 栃木県(79分) 2位 大阪府(33分)
4位 島根県(78分) 4位 奈良、埼玉、千葉県(32分)
4位 山梨県(78分) 全国平均(26分)
全国平均(60分) 41位 岩手、宮崎、鳥取、鹿児島県(22分)
42位 富山、福岡県(49分) 45位 青森県(21分)
44位 宮城県(45分) 45位 秋田県(21分)
45位 北海道(42分) 47位 北海道(20分)
46位 秋田県(38分)
47位 沖縄県(31分)

遅れに備え、女性より男性の方が6分余裕をもって出発

通勤時、突発的に起こる様々な遅れに備え、どれくらい早く家を出発しているかを調べるため、「遅れに備えて、何分余裕を持って出発していますか?」との質問をし、分単位で自由に数字を記入してもらったところ、電車通勤者の全国平均は18分、車通勤者の全国平均は16分余裕を持って出発していることがわかりました。また、この結果を男女別に見てみると、電車通勤では男性が22分、女性が16分、車通勤では男性が19分、女性が13分となり、電車通勤、車通勤ともに、女性よりも男性の方が6分ほど時間に余裕を持って行動しているという結果になりました。


【参考資料】

暑さに負けず、頑張って通勤
している都道府県ランキング
元気に通勤している
都道府県ランキング
根気よく通勤している
都道府県ランキング
順位 都道府県 順位 都道府県 順位 都道府県
1位 島根 1位 島根 1位 山形
2位 山形 2位 沖縄 2位 鳥取
3位 富山 3位 熊本 3位 山梨
4位 鳥取 4位 福井 4位 熊本
5位 福井 5位 宮崎 5位 秋田
6位 熊本 6位 秋田 6位 新潟
7位 秋田 7位 鹿児島 7位 山口
8位 埼玉 8位 北海道 8位 宮崎
9位 福島 9位 滋賀 9位 和歌山
10位 愛媛 10位 愛媛 10位 香川
11位 福岡 11位 山形 11位 富山
12位 宮崎 12位 富山 12位 兵庫
13位 大分 13位 鳥取 13位 愛媛
14位 新潟 14位 福岡 14位 島根
15位 滋賀 15位 大分 15位 滋賀
16位 宮城 16位 石川 16位 福岡
17位 栃木 17位 静岡 17位 岩手
18位 北海道 18位 広島 18位 奈良
19位 岩手 19位 愛知 19位 広島
20位 千葉 20位 新潟 20位 三重
21位 山梨 21位 岐阜 21位 静岡
22位 石川 22位 兵庫 22位 徳島
23位 茨城 23位 山口 23位 京都
24位 群馬 24位 栃木 24位 宮城
25位 山口 25位 神奈川 25位 福井
26位 愛知 26位 長野 26位 石川
27位 広島 27位 東京 27位 鹿児島
28位 東京 28位 京都 28位 愛知
29位 香川 29位 三重 29位 大分
30位 神奈川 30位 佐賀 30位 岐阜
31位 三重 31位 大阪 31位 長崎
32位 静岡 32位 千葉 32位 埼玉
33位 鹿児島 33位 埼玉 33位 青森
34位 岐阜 34位 岡山 34位 長野
35位 京都 35位 長崎 35位 岡山
36位 青森 36位 茨城 36位 千葉
37位 岡山 37位 岩手 37位 高知
38位 長野 38位 徳島 38位 北海道
39位 兵庫 39位 和歌山 39位 佐賀
40位 奈良 40位 奈良 40位 大阪
41位 沖縄 41位 山梨 41位 群馬
42位 徳島 42位 香川 42位 茨城
43位 佐賀 43位 群馬 43位 福島
44位 和歌山 44位 青森 44位 神奈川
45位 大阪 45位 福島 45位 東京
46位 長崎 46位 宮城 46位 栃木
47位 高知 47位 高知 47位 沖縄

都道府県別電車・車通勤の平均時間(分)  熱中症対策にかける費用の都道府県別ランキング
都道府県 電車 自家用車  順位 都道府県 金額(円)
北海道 42 20 1位 群馬 2,563
青森 60 21 2位 島根 2,401
岩手 50 22 3位 福島 2,397
宮城 45 27 4位 山形 2,354
秋田 38 21 5位 山梨 2,307
山形 66 23 6位 東京 2,280
福島 56 24 7位 茨城 2,280
茨城 79 28 8位 宮城 2,244
栃木 79 27 9位 千葉 2,243
群馬 76 27 10位 富山 2,202
埼玉 68 32 11位 新潟 2,201
千葉 66 32 12位 埼玉 2,200
東京 56 38 13位 石川 2,168
神奈川 65 33 14位 神奈川 2,161
新潟 58 24 15位 滋賀 2,157
長野 52 24 16位 香川 2,153
山梨 78 26 17位 徳島 2,142
富山 49 23 18位 京都 2,138
石川 51 26 19位 長野 2,138
福井 67 23 20位 鳥取 2,133
岐阜 71 26 21位 愛知 2,131
静岡 63 26 22位 栃木 2,129
愛知 53 28 23位 広島 2,119
三重 72 26 24位 大分 2,118
滋賀 64 27 25位 大阪 2,115
京都 59 30 26位 岡山 2,099
大阪 55 33 27位 岩手 2,077
兵庫 59 30 28位 和歌山 2,062
奈良 66 32 29位 兵庫 2,051
和歌山 85 25 30位 三重 2,045
鳥取 67 22 31位 静岡 2,032
島根 78 25 32位 長崎 2,019
岡山 70 26 33位 佐賀 2,017
広島 56 27 34位 鹿児島 2,009
山口 62 25 35位 山口 1,979
徳島 64 25 36位 高知 1,973
香川 59 24 37位 奈良 1,962
愛媛 53 25 38位 福岡 1,957
高知 55 28 39位 岐阜 1,943
福岡 49 30 40位 青森 1,932
佐賀 68 26 41位 福井 1,851
長崎 52 25 42位 愛媛 1,834
熊本 51 24 43位 熊本 1,757
大分 53 24 44位 秋田 1,697
宮崎 65 22 45位 宮崎 1,685
鹿児島 61 22 46位 沖縄 1,566
沖縄 31 23 47位 北海道 1,496

株式会社ウェザーニューズ(東証1部 <4825>)について

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