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もんじゅ:重さ3トンの中継装置落下 原子炉容器内に

作業準備のため、取り外されて横倒しになっているトラブル前の炉内中継装置(左奥)=高速増殖原型炉もんじゅで2010年8月6日、酒造唯撮影
作業準備のため、取り外されて横倒しになっているトラブル前の炉内中継装置(左奥)=高速増殖原型炉もんじゅで2010年8月6日、酒造唯撮影

 原子炉停止中の高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で26日午後2時48分ごろ、原子炉容器内に据え付けていた炉内中継装置(長さ12メートル、直径55センチ、重さ3.3トン)の撤去作業中、ワイヤで約2メートルつり上げたところで荷重がゼロになって衝撃音がした。日本原子力研究開発機構は、装置を原子炉容器のナトリウム内に落としたとみて調べている。放射線モニターや破損燃料検出装置の数値に変化はなく、燃料に損傷はないとみている。環境への影響もないという。

 原子力機構によると、装置はステンレス製の筒。燃料貯蔵設備から燃料を炉心に装荷したり、使用済み燃料を炉心から取り出す際に仮置きするために設けられており、ナトリウム中で燃料を扱うもんじゅ特有のものだ。7月27日に据え付け、燃料交換が終わったため8月26日から撤去作業をしていた。ワイヤの先にあるつかみ部(直径40センチ)の2本のつめで装置を引っかけてつり上げる構造で、つめに何らかの異常があった可能性が高いという。

 装置と燃料の距離は約80センチだが、ステンレス製の壁で仕切られている。落下の衝撃で壁などを傷つけた可能性もあり、全体スケジュールへの影響は不明という。

 福井県の石塚博英・安全環境部長は、事情説明に訪れた伊藤和元・原子力機構敦賀本部長代理に「もんじゅ特有の重要設備でのトラブルは初めてで、原子炉容器内で起きたことは極めて遺憾。県への一報も1時間半後で、迅速とは言い難い」と厳しい口調で述べた。【酒造唯、安藤大介】

 ◇「損傷確認求める」 原子力安全・保安院

 経済産業省原子力安全・保安院は「安全性にかかわる重大な問題ではないとみている。しかし、構造物に損傷がないかなど確認を求め、今後の対応を検討したい」としている。【関東晋慈】

毎日新聞 2010年8月26日 21時40分(最終更新 8月26日 22時33分)

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