「生活保護支援」と求人 保護費ピンハネの会社大阪市の路上生活者を装った生活保護費詐取事件で、逮捕された金太烈容疑者(57)が社長を務める不動産会社「家のはしら」が昨年末、「生活保護支援」名目で新聞に求人広告を出し、雇い入れた社員らに路上生活者を集めさせていたことが27日、同社関係者への取材で分かった。 金容疑者は昨年8月ごろから自社の物件に入居する受給者の保護費をピンハネする「囲い屋」を始め、10月ごろには生活保護を受ける入居者に「1人2万円」などの条件で路上生活者を勧誘させていたことが判明している。 府警は金容疑者がこの時期に保護費を狙った「貧困ビジネス」をさまざまな手口で拡大させていたとみて、活動の実態を調べている。囲い込まれた受給者は130人を超えるとされる。 一時同社で働いていた男性(59)によると、広告は昨年12月12日と同13日付のスポーツ新聞の求人欄に掲載。「生活保護支援につき営業大募集」と書かれ「固定給・15万円」などの条件を提示していた。 実際には、主な仕事は同市西成区などで路上生活者に声を掛け、事務所に連れて来ることだったという。 【共同通信】
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