ニュース バリアングル液晶搭載の「新スタンダード」、キヤノン「EOS 60D」キヤノンから“写真愛好家のための新スタンダード”「EOS 60D」が登場。充実した基本機能や「表現セレクト」機能のほか、シリーズ初のバリアングル液晶などでプラスαの楽しさを提供する。キヤノンは8月26日、デジタル一眼レフカメラ「EOS 60D」を9月中旬より販売開始すると発表した。価格はオープン。ボディのみの実売想定価格は13万円前後で、「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS」セットの実売想定価格は14万円前後、「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS」セットの実売想定価格は17万円前後。 2008年8月に発表された「EOS 50D」の後継モデルで、同社製品「EOS Kiss X3/X4」が担うデジタル一眼レフ入門機よりワンクラス上、「写真愛好家のための新スタンダード」「写真入門機」として位置づけられる。 「写真愛好家のための新スタンダード」を掲げるだけに、基本機能は非常に充実している。撮像素子はAPS-Cサイズ(22.3×14.9ミリ)の有効1800画素CMOSセンサーを搭載、画像処理エンジンには「DIGIC 4」を組み合わせており、約5.3コマ/秒の高速連写が可能だ(最大撮影枚数はJPEGで約58枚、RAWで約16枚)。 ISO感度は50Dの常用100〜3200から100〜6400へ拡大され、感度拡張時はISO12800での撮影も行える。測光センサーにはEOS 7Dと同様の63分割測光センサーを搭載、AFは全点9点クロスのセンサーを搭載する。 外観上で最も50Dと異なるのは、EOSシリーズ初の搭載となるバリアングル液晶だ。左にヒンジの設けられた横開きタイプで、三脚設置時やバッテリーグリップ装着時にもアングルの自由度が損なわれることはない。サイズは3型ワイド/104万画素で、視野角は170度。反射防止コーティングも施されている。 撮影機能としては新たに「表現セレクト機能」が追加された。これは「くっきり鮮やかに」「ほの暗くしっとりと」「ふんわりやわらかく」など9種類の仕上がりイメージと、「日なた」「日かげ」「くもり」など7種類のシーンをそれぞれ選択することで、言葉のイメージに近い撮影設定が自動的に施される。ライブビュー撮影時にはシャッターを切る前に効果を確認することもできる。 これは画像処理ではなく60Dが持つ撮影設定パラメーターの変化――「ほの暗くひっそりと」であれば青みとコントラスト強調、明度低めなど――によってもたらされるため、撮影になれないうちは表現セレクト機能を使い、どのような設定で撮影されたかを撮影後に確認し、以降は自身で設定を行うなど、設定と仕上がりの関係を勉強するための機能としても利用できる。 撮影後の画像へフィルター処理を施す「アートフィルター」も搭載された。「ラフモノクロ」「トイカメラ風」「ジオラマ風」などが用意されている。撮影後のファイルに効果を施すため表現セレクト機能のようにライブビュー時の効果確認はできないが、別フィルとして保存することができるため、オリジナルとフィルター適用の2通りをカメラ内に保存しておける。また、RAW画像のカメラ内現像も可能となっている。現像時にはピクチャースタイルの適用も可能だ。 動画についてはEOS 7Dと同等のMPEG-4 AVC/H.264、最大1920×1080ピクセルのフルハイビジョン録画機能を搭載した。フルHD時撮影時にはフレームレートを30/25/24fpsから、HD(1280×720ピクセル)とVGA(640×480ピクセル)撮影時には 60/50fpsから選択できる。背面には動画撮影スイッチが用意されており、スピーディな動画撮影が行える。画像中央部を抜き出すことでレンズ焦点距離の約7倍に相当する望遠効果を得られる「クロップ機能」も用意されている。 ファインダーは視野率96%、倍率は0.95倍。電子水準器も搭載しており、ファインダーおよび表示パネル、背面液晶で±9度の傾きを確認できる。そのほかスピードライトトランスミッターを内蔵しており、ワイヤレス制御対応のスピードライトEXシリーズをカメラ単体で制御できる。 前モデル「EOS 50」との比較を含めた、主なスペックは以下のとおり。
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