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菅首相が全面対決“逆転勝利のシナリオ”ある?
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民主党の新人議員との会合で、激励に応える菅首相
Photo By 共同 |
菅首相は小沢氏との全面対決の道を選んだ。相手は412人の民主党議員のうち、約150人の最大勢力を束ねる剛腕。ここに約60人の鳩山グループなども加わり、議員数では不利に立たされている。それでもかたくなに挙党一致を受け入れなかったのは、代表選で負けても“逆転勝利のシナリオ”があるためだとの指摘があがっている。
首相は小沢氏出馬について「大変いいことだ」と言及。その上で「首相を選ぶ選挙だ。正々堂々戦う」と意気込んだ。官邸で開かれた民主党新人議員との会合で語った。
夜には阿久津幸彦首相補佐官らと都内で会食し「国民が菅を選ぶのか、小沢氏を選ぶのかが最終的に問われる」と対決姿勢を鮮明にした。正式な出馬表明は「経済対策の基本方針の道筋をつくり、その後」と官邸で記者団に説明。小沢氏が政治とカネの問題を抱えていることについては「国民、党員がどのように判断するかにかかっている」と述べるにとどめた。
25日夕、鳩山氏との会談で、小沢氏との対立を回避するために人事面での譲歩を求められたが、拒否。さらに鳩山氏に「小沢さんの了解がなくては何も決められないのは良くない」と話すなど、脱小沢を強調。小沢氏の息のかかった議員に党幹事長ポストを譲り渡してしまえば小沢氏の出馬を回避できたとみられるが、実権もカネも握らせたくなかったようだ。小沢氏が出馬する流れになるのを知った上で、あえて全面対決の道を選んだ。
小沢グループは党内の最大勢力。ここに鳩山、羽田両グループが支持に回り、議員数では勝算がない。それでも全面対決の道を選んだ理由について、関係者は「代表選で負けた場合、脱党して自民党と消費増税で手を組むことを考えているのではないか。首相指名選挙で選ばれて逆転というシナリオだ」と指摘した。
首相は参院選のマニフェストで自民党案に乗り、消費税10%への増税を表明。自民党はもちろん、公明党も消費税を含む税制抜本改革を掲げており、衆院で消費税増税を掲げる会派の議員数は計約150人。首相指名での逆転には90人強の人数が必要だが、首相再選を支持する菅、野田、前原の各グループで計約120人。グループに属さない議員や1回生議員も囲い込んでいる。
一方、首相支持グループは26日夕、阿久津氏ら幹部が都内のホテルに選対事務所を構え、支持拡大に向け戦略を練った。代表選後も見据えた対策が練られたようだ。
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