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小沢氏 急転民主代表選出馬!引退覚悟か
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政治セミナーで講演する民主党の小沢前幹事長
Photo By 共同 |
民主党の小沢一郎前幹事長は26日、鳩山由紀夫前首相と東京・赤坂にある鳩山氏の個人事務所で会談し、代表選(9月1日告示、14日投開票)に出馬する考えを伝えた。再選を目指す菅直人首相と小沢氏の一騎打ちになる見通しで両陣営は本格的な多数派工作を開始した。首相が仙谷由人官房長官らとの会合で小沢氏を念頭に「権力の二重構造にならないよう着実に政策を遂行したい」と述べたことで「脱小沢」の是非が最大の争点に浮上した。
鳩山氏との会談を終えた小沢氏は「鳩山前首相から出馬を決断するなら全面的に支援していきたいとの言葉を聞いた。不肖の身ではあるが出馬する決意をした」と吹っ切れた様子で語った。
鳩山氏との会談は午前8時前から約20分間。鳩山氏から、25日夜に首相と会い小沢氏を含む挙党態勢の構築を求めたが、首相が態度を明確にしなかったとの説明を聞いた小沢氏が「それならば(03年に当時の民主党と旧自由党が合併した)民由合併の時からの同志としての協力が得られるならば出馬をしたい」と述べたという。
鳩山氏が25日夜に小沢氏のポストについて首相と会談した際、首相からは実権のない閑職「最高顧問」との提案があった。事実上の隠居勧告を知らされた小沢氏の胸中に「退路」はなくなり、これで出馬に向け大きく舵を切ったようだ。
幹事長の電撃辞任から約3カ月。小沢氏自身、出馬を迷った跡がうかがえる。結論が出ない間に、首相とその政権運営に批判的な勢力の「マグマ」がたまり、小沢氏が引くに引けない立場に追い込まれてしまった事情も否定できない。小沢氏が出馬しなければ、そのマグマが逆に小沢氏に対する失望感や影響力の低下に転ずる可能性が高まっていたからだ。
小沢氏は今週中にも出馬に向けた記者会見を開く考え。この日は、横路孝弘衆院議長、西岡武夫参院議長ら党内実力者に電話で協力要請。旧社会党系グループの代表格である赤松広隆前農相、旧民社党系幹部の田中慶秋衆院議員に会いグループとしての支持を求めた。小沢氏に近い衆院議員でつくる「一新会」は、選対本部立ち上げや地方議員、党員・サポーター票獲得をめぐり協議した。
小沢氏は93年の自民党離党以降、新党結成、分裂、合併を繰り返しているだけに、首相周辺は「小沢さんは、負けても笑顔で握手とはいかない。支持議員と離党し、新たな枠組みで政権を取るつもりではないか」と警戒。小沢氏が勝利した場合は「ねじれ」国会乗り切りに向け、連立組み替えに積極的に動くとの見方が有力だ。自民党内からは「小沢氏は勝っても首相にならず、みんなの党や公明党と組んで渡辺喜美氏を担ぐのではないか」(伊吹派幹部)などの観測も。一方、現在68歳で当選回数は14回。代表選に敗れた場合は政界を引退するのではとの見方も出始めている。
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