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【プロ野球】

Gイライラ 犠牲バントでミス連発

2010年8月26日 紙面から

◇中日5−2巨人

 世の中そんなに甘くはない。巨人が“3タテ返し”に失敗。同点で迎えた7回以降に投手陣がバタバタと崩れて力負けした。奪回した首位を1日で明け渡したばかりか、グライシンガーが右ヒジ痛再発で離脱する災難も発生。踏んだりけったりの夜になった。

 イラ立ちを隠せなかった。初回に2失点した後は粘り強く要所を締めていた先発東野が、同点に追いついた直後の7回1死一塁から和田に6個目の四球を与えて降板。マウンドを降りると、視線をチラリと杉永球審に向けた。

 ストライクゾーンが合わず、際どい判定に何度も声を上げた。右腕の心中を代弁したのは伊原ヘッドコーチだ。「球審にやられた。際どい球をボール、ボールと言われてかわいそうだった。お互いさまではあるけど」。ただ、エースになるにはもろもろの障壁を越えなければならないのも事実。原監督は「あの回を投げ抜いてほしかった。同点でバトンを(救援に)わたしてもらいたかった」と期待に応えられなかった右腕に苦言を呈した。

 打線も山井の返り討ちにあった。「チャンスらしいチャンスをあまりつくれなかった」と嘆く指揮官。犠牲バントのミスを繰り返し、長野の17号ソロとラミレスの犠飛で2点を奪うのが精いっぱい。やるべきことをできなければ、勝利が遠のくのも当然だった。

 「今日のゲームは今日のゲームとして切り替えて、いいコンディションで戦いたい」と原監督。シーズンの佳境を迎え、まだ小さなほころびを修復する作業を繰り返さなければならない。混戦の首位争いから一気に抜け出す下地は、まだ整っていない。

  (井上学)

 

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