高木マニア堂
何となく思いついたこと、目についたことをツラツラと…。
261:「はやぶさ」を返せ!
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<2010年5月=東スポ携帯サイトより>
来春から東京―新青森間を走る東北新幹線の新型車両の名称が「はやぶさ」と決定した。
ちょっと待て…。「はやぶさ」という名称は、つい昨春まで東京―熊本間を運行していた伝統のブルートレインと全く一緒ではないか?
この何とも言えない釈然としない名称決定は何だろうか。背中に氷を入れられたような気分だ。初代タイガーマスクが新日本プロレスで引退(1983年)して、すぐに1年後、全日本プロレスで2代目タイガーマスクが登場した時も、こんな感じだったような気が…。
国鉄時代からの人気急行、人気特急列車の名称が、新幹線など、現在の花形列車の名称として甦る例は結構多い。
戦前から国鉄のエース特急だった「つばめ」(なにしろ国鉄スワローズ→現東京ヤクルトスワローズの名称は、このエース特急名が語源なのだ)の名称は現在、九州新幹線へと受け継がれた。
戦前は東京―神戸間を運行。戦後は東京―広島間へと区間延長し、1964年に東海道新幹線(東京―新大阪)が開通してお役御免となった後は新大阪―博多間を走行。最後は名古屋―熊本間を走行して姿を消した「つばめ」のリニューアルだ。
元々は東京起点に走行していた「つばめ」だが、鉄道の電化、新幹線開通など様々な歴史を経た結果、九州地方に縁が深くなっていたため、九州新幹線の名称として定着したのである。これはごく自然の流れだ。
だが「はやぶさ」は違う。つい昨春まで東京―熊本間を走行していた寝台特急の名称が、唐突に東京―新青森間を走る新幹線の名称にするって発表されてもな…。
そもそも走行区間、カスリもしてないし違和感アリアリだ。
かつてJRでは、国鉄からの分割民営化によって、それまで近郊区間電車を現す言葉として定着していた「国電」(もっと昔は省線)に替わる言葉として「E電」を普及させようとしたが、大失敗に終わった。結果、現在では国電に該当する言葉自体が消滅した。
それに近い、利用者の神経を逆撫でするネーミングだ。
元々、東北地方に馴染みの深い「はつかり」だとか「みちのく」「ゆうづる」
とかで良かったのではないか? 名称募集でも「はやぶさ」は7位だったというのに…。まるで頭突きを得意とするプロレスラーを「鉄の爪」とあだ名してしまうような愚行だ。
こうなったら「はやぶさ」を奪われた報復手段として、JR九州が九州地方を走る特急電車に「十和田」とか「津軽」「八甲田」など東北に馴染み深い列車の名称を勝手に使用してしまうしかない。もはや意味が分からないか…。
かつて関西から九州地方に向けて走っていた寝台特急「なは」だって、別に沖縄県那覇市まで走行していたワケではない(実際は沖縄の本土復帰を願ったネーミングだったそうな)のだから…。
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