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【芸能・社会】高畑淳子 突撃取材 昼帯ドラマ「天使の代理人」2010年8月26日 紙面から
東海テレビ制作のフジテレビ系昼帯ドラマ「天使の代理人」(9月6日スタート、月〜金曜午後1時30分)に出演する女優の高畑淳子(55)、市毛良枝(59)、星野真里(29)、磯野貴理(46)、床嶋佳子(45)、小沢真珠(33)、有森也実(42)、貴城けい(36)が25日、東京・砧のTMCスタジオで行われた制作発表に出席した。 高畑演じる敏腕ジャーナリスト吉村翔子が取材対象に選んだのは、妊婦に中絶を思いとどまるよう活動していたグループ「天使の代理人」代表・桐山冬子(市毛)。2人のやり取りを通じ、妊娠・出産・中絶にまつわる8つの物語がオムニバス形式で展開される。 高畑は「出産は女の“窮地”。ピンチは面白いです」とドラマの見どころをズバリと指摘。報道陣から中絶の是非を問われると「分からないですね。若い時は生理が来なくてどうしようという時もありましたが、この年になって一番良かったのは子どもを産んだこと。出産は人間の一番弱いところを試されている」と率直に語った。 役作りについて問われた高畑は「自分のことを“山崎豊子さん”と思い込んで演じました」とユニークな答え。市毛は「宗教のリーダーみたいにならないように、ちょっと苦労しております」と苦笑していた。 磯野は「エピソード2」で、未婚の妹を妊娠させたのは自分の夫だったという深刻な事態に直面する主人公を熱演。「“夫の浮気”という人ごとではないストーリー。離婚経験もあり、子どもを産めない役にもスッと入っていけた」と私生活での体験を生かした演技力に自信をみせた。 宝塚出身の貴城は「エピソード5」でドラマ初主演。優秀な子どもを産むため精子バンクを利用して妊娠するキャリアウーマンを演じる。「この時代ならではの妊娠の仕方。自分の選択肢の中にもまったくないとはいえない。でも、やっぱり普通に愛する人と結婚して普通に出産するのがいいですね」と話した。「普通の出産で優秀でない子どもが生まれてきたら?」との質問には「ビシバシ育てて優秀にします」ときっぱり。 東海テレビの服部宣之プロデューサーは「親や子どもを殺すニュースが本当に多いこの時期だからやりたかった。このドラマがきっかけで1人でも多くの方が命と真摯(しんし)に向き合えるようになれば」と期待を込めた。
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