野田聖子氏妊娠　米で体外受精50歳で出産

　元郵政相の自民党野田聖子衆院議員（４９）が妊娠していたことが２５日、明らかになった。２６日発売の週刊新潮に手記を寄せている。また、野田氏は０８年から事実婚にある７歳年下の飲食店経営の男性と都内で同居していることも明かした。米国で今年５月、第３者から卵子提供を受け、同居男性の精子との受精卵を子宮内に移植した。現在、妊娠１５週目で、出産は来年２月の予定。出産にこだわり続けた自民党の女性総裁候補が５０歳の初産に挑戦する。

　「私は、産みたい」と自著タイトルでも強烈に訴えていた野田氏が、待望の懐妊にこぎつけた。手記の中でビールが大好きな野田氏は「この夏、私は一滴も呑んでいません。呑みたいとも思わない。にも拘（かか）わらず、朝起きて歯を磨いていると、まるで二日酔いの時のような吐き気に襲われます。最近、私は悪阻（つわり）に見舞われているんです」と妊娠した喜びをつづっている。

　さらに野田氏は、事実婚にある飲食店を経営する７歳年下の男性の存在も打ち明けた。０８年に、その男性と交際を始め、現在都内で同居生活を送っている。今回の米国での体外受精卵移植手術にかかった数百万円の資金は男性が全額負担したという。

　その男性の精子との受精卵を今年５月、米国で子宮に移植。移植２２日目の６月中旬、国内の病院で検査をして、正式に妊娠したことが分かった。現在、妊娠１５週目で、来年２月中旬に出産予定という。９月３日にちょうど５０歳の誕生日を迎えるため、野田氏は５０歳での初産に挑むことになる。

　野田氏は０１年８月に同じ自民党の鶴保庸介参院議員（４３）と婚姻届を出さない事実婚をした。体外受精など不妊治療を続け、計１４回の体外受精もしたが、１度妊娠したものの流産していた。当時、治療を巡り鶴保氏と大口論となって、０６年１２月に関係を解消していた。この時点で野田氏は４６歳で、出産をあきらめかけたという。

　野田氏は、夫婦別姓論者で、現在も籍は入れていない。別姓法案成立以降に婚姻届を出すプランを持っており、現行法では結婚はしていないため、このまま出産をすれば“未婚の母”ということになりそうだ。

　手記では「『超』も『超』の高齢出産となります。この『おばさん妊婦』を、出産まで温かく見守っていただければ幸いです。何があっても、『それでも私は産みたい』のです」と決意を寄せている。

　秋に開かれる通常国会では、やや膨らんだおなかをさするマタニティー姿の野田氏が議事堂に登場するかもしれない。

　［2010年8月26日8時20分　紙面から］