福山哲郎
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生年月日 | 1962年1月19日(48歳) |
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出身校 | 同志社大学 京都大学大学院 |
学位・資格 | 法学修士 |
前職 | 会社員 |
所属委員会 | 参・環境委員会委員長 参・憲法調査会委員 |
世襲 | 無 |
選出選挙区 | 京都府選挙区 |
当選回数 | 3回 |
所属党派 | 民主党(前原グループ) |
党役職 | 党本部政策調査会長代理 党本部参議院政策審議会長 |
会館部屋番号 | 参・議員会館614号室 |
ウェブサイト | 参議院議員 福山哲郎 公式サイト |
福山 哲郎(ふくやま てつろう、1962年1月19日 ‐ は、日本の政治家。現在、内閣官房副長官、参議院議員(3期)。民主党政策調査会長代理兼参議院政策審議会長。 松下政経塾(第11期生)出身。同期生には小野寺五典らがいる。
目次 |
概要
1992年、松下政経塾の「地域から日本を変える運動」で、最初に設立された同塾の地域政経塾である京都政経塾の塾頭に就任。その後、東京政経塾塾頭、松下政経塾政策調査室長などを歴任。また、この頃京都大学大学院に進学。修了後、1991年にスリランカに滞在し、アリヤラトネの主催する社会活動であるサルボダヤ運動に参加する。1996年第41回衆議院議員総選挙に際して、当初新党さきがけからの出馬を準備していたが、旧民主党結成により民主党公認で出馬、落選。1998年第18回参議院議員通常選挙に出馬し初当選、以来3選を果たしている。
鳩山由紀夫内閣では外務副大臣に任命された。2010年6月8日に菅内閣の内閣官房副長官に就任。カナダで行われたサミットに日本政府を代表して菅首相に随行して参加した。
環境政策について
民主党「地球温 暖化対策本部」 事務総長として「地球温暖化対策基本法案」を国会に提出するなど、環境政策に深く関わる。鳩山由紀夫内閣の成立後は、外務副大臣として、鳩山イニシアチブを推進した。
2009年9月22日、国連気候変動首脳会合における鳩山首相の演説文書を作成。この文書の起案から外務官僚を排除し「脱官僚」をアピールした[1]。
2009年11月24日、温室効果ガスの25%削減による家庭への影響を検討してきた政府のタスクフォース(有識者会議)が、最大で最大は76万5千円の負担がかかるという試算を報告すると、政府の意向に合わないため、この報告を非公開とするように求めた。また、政府の意向に沿ったメンバーを集めて、再試算を行うことを決定した[2]。
2010年3月12日、名誉を傷つけられたとして、1650万円の賠償金と謝罪広告を求めて、文藝春秋とライター(横田由美子)を東京地裁に提訴した。理由は、文藝春秋2月号に掲載された「CO2 25%削減 『友愛』外交の敗北」と題された記事に対して。「福山は地球温暖化問題に熱心だが周囲に偏った意見の人が多い。『地球環境保護』という美名の影で、基幹産業や負担を強いられる国民への配慮は見られない」等の内容が含まれていた[2]。
略歴
経歴
- 1981年3月 - 京都府立嵯峨野高等学校卒業。
- 1986年3月 - 同志社大学法学部法律学科卒業。
- 1986年4月 - 大和證券株式会社入社。
- 1990年 - 大和證券株式会社退社。松下政経塾入塾。
- 1995年 - 京都大学大学院法学研究科修士課程修了。
政歴
- 1996年10月20日 - 第41回衆議院議員総選挙(京都1区・旧民主党公認)落選。29,275票。
- 1998年7月12日 - 第18回参議院議員通常選挙(京都府選挙区・無所属)当選。396,192票。
- 1999年 - 民主党に入党、ダイオキシン対策特措法成立に向け力を注ぐ。
- 2004年7月11日 - 第20回参議院議員通常選挙(京都選挙区・民主党公認)2期目当選。484,297票。
- 2005年 - 参議院環境委員長就任。
- 2006年 - 環境委員会理事、予算委員、倫選特委員、教育特委員に就任。党役員室長代理を歴任。
- 2007年 - 党政策調査会長代理、党参議院政策審議会長に就任。
- 2008年 - 戦時性的強制被害者問題解決促進法案を参議院に提出[3]。
- 2009年9月18日 - 鳩山由紀夫内閣の外務副大臣に就任。
- 2010年6月8日 - 菅内閣の内閣官房副長官に就任。
- 2010年7月11日 - 第22回参議院議員通常選挙(京都選挙区・民主党公認)3期目当選。
人物・エピソード
- 甘い物好きであり、議員会館の部屋の冷蔵庫の中には常にアイスを保管しているという。
- 環境政策を得意分野とする。
- 第45回衆議院議員総選挙前、ニコニコ動画の各党政策討論会での視聴者の自由な書き込みの中止を要求した。「徹底討論!ネット上での誹謗中傷を考える」で角谷浩一が証言している。「ニコニコ動画から福山氏に対して「ご出演いただいた番組は、そもそも政治関係の動画のコメントを自粛していた選挙期間中の番組であり、番組中のコメント自粛はニコニコ動画側の判断でした。特定の政党からの圧力も一切受けていません」とのコメントが出されている。また、角谷浩一氏も2010年5月4日の「とりあえず生中(三杯目)」の中で誤解であったことを認めている。
- 党内では岡田克也に近いとされている。
- 2010年民主党代表選挙における菅直人の推薦人の一人。
- Ustreamでの放送にて田原総一朗が献金をしている事が明らかになる[4]。
- 2010年7月に行われた第22回参議院議員通常選挙では、民主党の戦略により、京都府選挙区(2人区)に民主党公認候補が2名擁立された。立候補した河上満栄は、当選したばかり(2009年7月の総選挙)の現職の民主党衆議院議員であり、現職の衆議院議員が参議院選に立候補するという異例さや、激戦が予想されることもあり、メディアの注目を浴びた。
- 漢検協会との関係では、儲けすぎとの批判のあった財団法人・日本漢字能力検定協会が設立をめざしていた資格標準化機構に関する文部科学大臣への陳情の場に、福山議員も同席し「検定の資質を上げる仕組みが必要だ」などと意見を述べたとされる。また、漢検の理事長の息子が代表を勤める日本統計事務センターや息子個人から献金を受けていた[5]。
関連項目
脚注
- ^ 始動した民主党流外交「脱官僚」で課題も (1/2ページ) - MSN産経ニュース
- ^ 「政治迎合は学者生命にかかわる」 温暖化試算、お蔵入りの背景は… (1/3ページ) - MSN産経ニュース
- ^ 民主党:参議院へ「戦時性的強制被害者問題解決促進法案」を再提出 [1]
- ^ “田原総一郎のタブーに挑戦!(10.07.06)”. JFN. (2010-07-06)
- ^ 漢検、各種検定の「格付け」財団を設立 業界主導狙う?
外部リンク
官職 | ||
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先代: 松井孝治 |
(政務担当・参議院) 2010 - |
次代: (現職) |
先代: 伊藤信太郎 石崎聖子 |
武正公一と共同 2009 - 2010 |
次代: 武正公一 藤村修 |
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