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日本相撲協会の諮問機関である横綱審議委員会(横審)が25日、東京・両国国技館で臨時の会議を開いた。横審は月刊誌「文芸春秋」の9月号に「横審は昭和の遺物」などと寄稿した伊藤滋外部理事(79)に対し、抗議書を出すことを決めた。横綱の昇進などを推薦する横審が、横綱以外の話題に文書を出すことなどは異例のことだ。抗議書は、横審に出席した放駒理事長(62)=元大関・魁傑=を通じ、同日に郵送された。
角界が改革へ向かおうとしているさなかに、思わぬ騒動が巻き起こった。横審が「文芸春秋」の誌上で横審に批判的な態度をとった伊藤外部理事に、抗議書を提出することを決めたのだ。
野球賭博問題などを調査する特別調査委員会の座長も務める伊藤外部理事は、同誌上で「横審は横綱の品格や見識を問うていればいいのであって、改革についてはおせっかいを焼かなくていい」。「権威主義的な昭和の遺物」などと、協会改革に言及することは適切ではないとの持論を唱えた。
それに怒りをあらわにしたのが、ほかでもない横審だった。鶴田卓彦委員長(82)は「横審を侮辱する発言であり、看過するわけにはいかない」。沢村田之助委員(78)も「非常に腹立たしい。理事としての責任問題だ」と怒り心頭だった。臨時会議の本来の目的は、一連の協会改革の説明などを受けるもので、武蔵川前理事長の在任時に、鶴田委員長が申し入れたものだった。だがこの日の約20分の会議では、抗議書に関する話題が大半だったという。特に同外部理事の解任や謝罪など具体的なことは求めてはいないという。
放駒理事長は「こういうことにならないのが一番いいとは思うが、私の口から何も申し上げることはない」と困惑顔。伊藤外部理事は「何も話すことはありません」とコメントを出した。大事な時期に内輪もめが起こった。
◆横綱審議委員会 横綱の推薦及び横綱に関することなどの案件について、協会の諮問に答申、進言する機関で、1950年5月に設置された。役割は横綱昇進の際の推薦、横綱が成績不振の場合には激励、注意、引退勧告などを行うことができる。今年2月には、泥酔暴行問題を起こした朝青龍が横審から史上初の引退勧告を突きつけられ、自ら引退を決意した。
(2010年8月26日06時02分 スポーツ報知)
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