３０日に暴力団排除宣言へ

　日本相撲協会の放駒理事長（元大関・魁傑）は２６日、暴力団排除宣言を秋場所（９月１２日初日・両国国技館）の番付発表日の３０日に行う意向を明らかにした。同理事長は「国民に向かって宣言しなければいけない。どういう形にするかを考えている」と話した。

　放駒理事長によれば、両国国技館で実施する排除宣言には、相撲協会の役員を務める親方や横綱・白鵬、行司や呼び出し、床山の代表者らも同席するという。同協会は、既に協会の全般的な改革を目指す第三者機関「ガバナンス（統治）の整備に関する独立委員会」からの提言を受け、２０日の臨時理事会で暴力団等排除対策を大筋で承認した。警察などと連携する対策委員会も既に設置し、９月１日に第１回会議を開催する。

　また放駒理事長は、野球賭博問題などの不祥事を理由に、７月の名古屋場所の生中継を中止したＮＨＫを来週中に訪問する方針を示し、「（暴力団排除宣言など）形をつけてからお会いしたい」と話した。同理事長は２７日に就任後初めて文部科学省を訪問する。