東京都庁前の都民広場で開催された、NPO法人主催の「第十三回 東京大薪能」を観ました。
宝生流の能二番に、大蔵流(山本東次郎家)の狂言一番という番組。
「放下僧」は曾我物語の世界と「望月」をミックスしたような仇討ち物で、仇敵を眼前にして血気に流行る弟に、「あそこまで分かり易かったら、普通は相手にバレるよな…」と素朴な疑問。
狂言「福の神」はタイトル通り、幸せを祈る二人の男の前に、「ふぉ〜ほっほ…」と笑いながら両腕を羽ばたかせて福の神が本当に現れるという、その分かり易さがちょっと違った意味で笑えました。
最後の「黒塚」が今回の目当て。
修行僧に裏切られた鬼女云々よりも、能力に象徴される、見るなと言われると余計に見たくなる人間普遍の心理の方に魅力を感じました。
それにしても前場をかなり巻いていたのは、演能前に主催者による解説と称したトークが、延々ダラダラと、実に一時間近くにも及んだからかしら?
“能楽の面白さを知って頂くため”の工夫のつもりなら、最低でも30分以内で収めなければ、今回のように観客の約一名のジイさんから、「いい加減にやめろ!」と野次られることになります。
しかも内容は、演目の解説そのものよりもワケの解らん“能の精神論”がメインで、「そんなもんは他行ってやれ!」状態、いや〜実に見事なKYぶりでした!
やっと、やっと終わって、さぁ開演とみんながホッとした途端、会場に遅参した後援者―“駐日エジプト・アラブ共和国大使”氏―の挨拶が始まった時には、ついに暴動が勃発するかと思いましたが、それでもパラパラの拍手を贈ったあたり、さすが能を観ようという人は“忍耐力”が違う、と感心しましたf^_^;
宝生流の能二番に、大蔵流(山本東次郎家)の狂言一番という番組。
「放下僧」は曾我物語の世界と「望月」をミックスしたような仇討ち物で、仇敵を眼前にして血気に流行る弟に、「あそこまで分かり易かったら、普通は相手にバレるよな…」と素朴な疑問。
狂言「福の神」はタイトル通り、幸せを祈る二人の男の前に、「ふぉ〜ほっほ…」と笑いながら両腕を羽ばたかせて福の神が本当に現れるという、その分かり易さがちょっと違った意味で笑えました。
最後の「黒塚」が今回の目当て。
修行僧に裏切られた鬼女云々よりも、能力に象徴される、見るなと言われると余計に見たくなる人間普遍の心理の方に魅力を感じました。
それにしても前場をかなり巻いていたのは、演能前に主催者による解説と称したトークが、延々ダラダラと、実に一時間近くにも及んだからかしら?
“能楽の面白さを知って頂くため”の工夫のつもりなら、最低でも30分以内で収めなければ、今回のように観客の約一名のジイさんから、「いい加減にやめろ!」と野次られることになります。
しかも内容は、演目の解説そのものよりもワケの解らん“能の精神論”がメインで、「そんなもんは他行ってやれ!」状態、いや〜実に見事なKYぶりでした!
やっと、やっと終わって、さぁ開演とみんながホッとした途端、会場に遅参した後援者―“駐日エジプト・アラブ共和国大使”氏―の挨拶が始まった時には、ついに暴動が勃発するかと思いましたが、それでもパラパラの拍手を贈ったあたり、さすが能を観ようという人は“忍耐力”が違う、と感心しましたf^_^;