「ガンダム」処分に激高　放火の会社員に懲役４年

　人気アニメ「機動戦士ガンダム」のプラモデルを家族に処分されたことに腹を立て、自宅に放火したとして現住建造物等放火の罪に問われた住所不定、会社員（３０）の裁判員裁判で、神戸地裁姫路支部は２６日、懲役４年（求刑懲役５年）の判決を言い渡した。

　弁護側は「プラモデルが身体の一部というほどの存在になっていたため（処分は）絶望感を与えた」と執行猶予付きの判決を求めていたが、森浩史裁判長は「被告の性格の偏りに起因するもの」として退けた。

　判決によると、大切にしていたプラモデルの一部を処分されたため残りのプラモデルと一緒に焼身自殺しようと考え、昨年８月９日午後２時１０分ごろ、当時住んでいた兵庫県加西市の木造２階建て住宅に放火。約２２０平方メートルを全焼させた。当時家にいた母親は逃げて無事だった。

[ 2010年08月26日 17:41 ]