朝鮮半島出身の徴用者 慰霊式
K10035478811_1008250504_1008250528
NHKニューストップへ
※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

朝鮮半島出身の徴用者 慰霊式

8月24日 23時57分 twitterでつぶやく

旧日本軍の軍人や軍属として徴用され、日本やアジア各地で命を落とした朝鮮半島出身の人たちを追悼する慰霊式が、遺骨が納められている東京・目黒区の寺で、24日夜、行われました。

この慰霊式は、太平洋戦争中に旧日本軍の軍人や軍属として徴用され、日本国内や東南アジア、それに中国などで亡くなった朝鮮半島出身の人たちを追悼しようと、24日夜、東京・目黒区の祐天寺で行われました。祐天寺には、終戦直後、朝鮮半島に帰る途中に京都府の舞鶴湾で旧日本海軍の輸送艦「浮島丸」が沈没して亡くなった人たちなど、戦後65年たった今も返還されていない702人の遺骨が保管されていて、出席した人たちは読経に続いて焼香をし、手を合わせていました。16歳のときに旧海軍の通信兵として浮島丸に乗っていて助かったという小野寺和一さん(81)は「あれから65年たったのかと、生き残った者として複雑な思いで祈りました。二度と戦争は繰り返してはなりません」と話していました。また、21歳の女子大学生は「戦後65年もたった今なお、地元のお寺に、これほどたくさんの遺骨が眠っていることに、とても驚きました。犠牲者の遺骨が少しでも早く祖国に戻れるよう、自分もこれから何か活動していければと思います」と話していました。