August
25
2010
他の機種に比べてALCADIAの組み立て工数は約2倍かかる・・・。構造が特殊だから作業がパターン化されていないことも影響するかもしれませんが、フロントのファン周りだけでも相当に時間がかかってます。この機種は海外向けもあるので、今後も改良を重ねていくつもりですが、こうも組み立てが複雑だといろいろ考えないといけないですね。でも愛用のFX2000もこの夏の暑さに十分に対応できることが分かって非常に安心しています。オフィスの私の部屋はもちろん退社時に冷房を落します。そして出社しても午前中は冷房を入れないことが多い。PCは省電力モードに入っていますが、出社すると起動させパターンタスクを。この暑い夏ですから室温は40度以上になってます。これはPCにとってはかなり過酷な環境といえるのではないでしょうか。それでも問題なくこの夏を乗り切ろうとしています。いまのR4JVのクアッドファンならまったく問題ないなく元気にこの夏を過ごしてることでしょう。
冷却問題については、実にさまざまな要素が絡み合うので、「ケースの性能がいいから冷えるんだ」と一概には言えません。ケースのエアフローにフィットしたCPUクーラーを装着すること、PCI周辺の冷却を可能な限り行うこと、吸気と排気に明確な温度差があること、エアフローが遮断されることなく連続的に維持される内部環境をつくること等は最低限意識しないといけないと思います。そのうえで、ALCADIAなどはアルミ素材の熱容量が非常に大きくなるような設計になっていますので、シャシー全体がヒートシンクのようになっています。このあたりについては、WiNDyの独壇場でしょう。そんな効果があるの?なんて言われることもありますが、たとえば食事のときに熱い味噌汁の入ったお椀を持ったりすると、熱くて耐えられないなんて良くあることです。以前同じような状態で、ほぼ同容量のお椀とアルミ容器を比べたことがありますが、アルミ容器はお椀よりもすぐに熱くなって大変です。でも時間がたつとこれも明確にアルミ容器に入った味噌汁のほうが冷めていた。こういう見逃しがちな性能をきっちりと掬い取ってケースの性能に生かす。大雑把に捉えて・・・というのではなくて、きっちりと拘っていくところが日本製品の良さではないか、と思います。
そんなことを考えながら、組み立て作業をやってみました。8月25日出荷のALCADIA R4JVは、かなりの工数を私が組んだ製品です。自ら開発したとはいえ、ここまで凝るかなぁ・・・とちょっぴり苦笑いですね。
Posted by hoshino | この記事のURL |