これまでの勤務地では、足は車だったが、奈良に来てからは専ら自転車だ。狭い道も多いので重宝する。最近は少々遠方でも運動を兼ねてペダルをこぐ。寺社や奈良町を巡るのにも快適だ。
先日も渋滞の車を横目にスイスイ走っていた。前を歩いてた中年男性を追い抜こうとした時だった。男性は道路を渡ろうと急に横に移動。急ブレーキで衝突を免れたが、ぎりぎりだった。
考えてみればそこは歩道。自転車は車道が原則だ。自転車事故の増加で、走行ルールを明確にするため、道路交通法が改正されたばかりだった。大和路サイクリングの心地よさに緩んでいた心を引き締めた。(山田)
毎日新聞 2010年8月26日 地方版